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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第三章 受け継がれる意志

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塔の攻略②

【主要登場人物】

リン(主人公、男)

フィロ(獣人、女)

ジェット(傭兵、男)





【サブ登場人物】

ドム(赤牛亭の店主)

ヨルム・マギー(服屋兼仕立屋の店主)

オウル・P・マギー(ヨルムの孫?)

ギリコ(賭事店オーナー)

ニコラス(仙都政府の役人)

ザック(逃走者、武闘派)

作戦開始の合図。

僕とザックが中央塔、ジェットとフィロが放送塔に侵入する段取り。

ジェット曰く、バカ2人は組ませられないとのこと。

それについては概ね同意。

何が起こるか分からない、不安要素は少ない方がいい。


偽造パスコードのおかげで、中央区に入ることは成功。

警備ロボも難なくクリア。

予定通り揉め事を起こしてくれているようで、そちらに数も割かれている。

中央塔入口までは、まだ距離があるが、想定よりは時間はかからない様子だ。


「お名前、前はルーニーさんでしたよね」

「それは偽名だ愚か者め、俺の真名はザック。ここで名を上げる男だ、覚えておけ」

「あ、はい」


正直とても不安だ。

ジェットと交代した方が良かった気がする。


「あの2人は、意外と息が合うから、いいか」

「何か言ったか?舎弟1号」

「いえ何も」


いつの間に舎弟になったのだろうか。

契を交わした覚えはない。


「2人とも注意してくださいね」


視界に入口が映る。

無線の回線は良好。


「警備兵は上手く躱してください。方法は任せます。僕は、一つ一つハッキングして扉を解錠していきますので、最上階を目指してください」


言うのは簡単。

実行は難。


「ここは武闘派の俺の見せ所だぜ」


ザックは警備兵を次々と薙ぎ倒していく。

警備兵に、お詫びをしつつ、入口に着く。

ザックも続く。


「上まで、もしかして階段?」

「すでに、ニコラスには気付かれているようです。僕のハッキングレベルではエレベーターを稼働させることはできません。階段でお願いします」

「警備兵もまだいるんだよねぇ。これは骨が折れそうだ」

「この俺に任せとけ。全てぶっ倒してやる」

「腕に自信があるなら、逃走しなくてよかったんじゃない?」

「いやいやそれは無理だ。あのハゲ頭の後ろにいる獣人を見ただろ?白虎だぞ?勝てるわけないだろ!?」


武闘派を名乗る彼でも、あの獣人には勝てないのか。

合点がいった。

獣人というと、フィロは大丈夫だろうか。

作戦を理解しているだろうか。

信じるしかない。








放送塔の警備は少ない。

フィロとジェットの2人は、目的の内部に到着。


「どこかなどこかな〜♪」

「おい、さっさとしろよ」

「これ何かな〜♪ポチッとな」


警報が鳴り、下の階から警備兵が登ってくる。


「おま!バカかよ!猫女!」

「うるさいなぁ」

「お前のせいだぞこら!おい逃げんな!」

「見つけたから、あとたのむねジェット」

「ここは最上階だぞ!中央塔ほどは高くないがああもういねーちくしょう!」


警備兵の一人が入室。

ジェットに対して警棒を向ける。


「なんで俺が猫女のために、殿をしなきゃならねぇんだ」


警棒に対して、ジェットはナイフと銃を取り出す。

それを見て、数人の警備兵が後退。


「検問で没収され、都市内での火器所持は逮捕…だっけか。そんなもんいくらでも覆せるんだよ。悪いが兄ちゃん方、腕の一本や二本覚悟しとけよ。俺は今、腹の虫が頗る悪いんだわ」




発砲音はフィロの耳にも聴こえる。

問題は無さそうだと自己判断して、中央塔へと歩を進める。








獣人が塔内に入る様子、放送塔の発砲音、中央区入口の争いに気づき眺めている男、ニコラスは持っていたグラスを叩き割った。


「どういうことだ!あれはどこの勢力だ!」


側近の者を怒鳴りつける。


「ひっ!お、おそらくギリコの組織する一味かと…」

「なぜバレた!いや、計画が実行できれば問題はないか…おい!放送塔の方はどうなっている!」

「は、はい…えっと無事です」

「なんだと?」

「傭兵と獣人に襲撃を受けましたが、機材は無事です。…ので、遠隔操作も可能です。陽動もしくは戦力を割くのが狙いかと思います」

「なるほど。ここに向かっている2人はどうなんだ?」


側近は少し考えた後、ニコラスを怒らせないよう言葉を選んだ。


「間もなく、来るでしょう」

「それで?」

「2人とも私が相手をします」

「お前が強いことは知っている。だが老齢だ。2人相手に出来るのか?1人は警備兵をものともしないようだぞ」

「彼らは疲弊しているでしょうから、問題はないかと思われます。念の為ですが、お持ちの銃を貸していただくことは可能ですか?」

「銃ならば、お前も持っているだろう?これは私のだ。これは最高の功労者が持つと相場が決まっている。それに丸腰で人一人を縛れるものか。相手が高齢の長だったとしてもだ」

「……かしこまりました」



腰の銃をチェックするニコラス。


「私は長の部屋の前で待機しておく」

「スイッチは私が持っていてよろしいのですか?」

「ああ、長をこの部屋まで連れて来るから、放映の準備だけしておけ。それと、ここにある予備放映機材、問題がないか再度確認をするのだ」

「……かしこまりました」


ニコラスは意気揚々と階段を登った。


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