表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第三章 受け継がれる意志

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/147

暗躍する者達④

【主要登場人物】

リン(主人公、男)

フィロ(獣人、女)

ジェット(傭兵、男)




【サブ登場人物】

ドム(赤牛亭の店主)

ヨルム・マギー(服屋兼仕立屋の店主)

オウル・P・マギー(ヨルムの孫?)

ギリコ(賭事店オーナー)

早朝、ドムさんは支度をしていた。

店は他の店員に任せ、駆け足で外に出る。

聞く限りでは、この店の地主さんの葬式とのこと。



僕達はというと、今日の仕事は休み。

自由行動。

都市の滞在期間も残り僅かの予定。

希望的には、一人旅を再開したいので、休みの間に2人には色々と決めてもらいたいものだ。



「昼まで寝ようと思ってたのに、朝から騒がしいな」


衣服に、お酒の臭いが染み付いている。

昨日も夜遅くまで遊び歩いていたようだ。


「今日の見出しは、飲食店で起きた回線の故障か。爺婆も死ぬし、この都市は物騒だな」


苦みのある珈琲の香りが鼻を刺激する。


「俺も同じの1つ」


僕の時と同じように、丁寧に注いでいく。


「んで、猫女はいつもの散歩か…お前は今日何か予定あんのか?」


すっと立ち上がった僕を、見上げるジェット。


「確認にね」

「俺も行こうか?」

「大丈夫、休んでてよ」


店員に、ご馳走様と伝えた僕は、とある場所に向かった。






赴いた場所は、以前と同じく、静かだった。

ここに来たのは3()()()

都市に入った初日、昨日の夕方、そして今日。

許可なしに、進んでいく。

音に気づいたのか、ようやく奥の扉が開いた。


「…店はやってない」

「…知ってる」

「何しに来た」

「聞きたいことがあるんだ」

「出ていってくれ!今忙しいんだ!」

「マギーさんは元気ですか?」


逆鱗に触れたのか、彼は出てきた扉を強く殴った。


「あんたもか!あんたも俺を憐れむのか!卑下するのか!」

「いったいどうしたのさ!?」

「爺ちゃんは…爺ちゃんは昨日の夜、倒れて、今病院だ」

「!?」

「時間がないんだよ僕には!聞きたいことはなんだ!1つだけ答えてやるから、終わったらさっさと帰ってくれ!」


訪問する日を間違えたかもしれない。

それでも確かめないといけない。


「偽造パスコード作ったのは君でしょ?」

「…な」

「最初から怪しかったんだ。セールなのに、店は営業しているように感じられない。商品に値札がついてない」

「廃れた店なんだ、チラシも昔刷った物さ」

「外出で、大きなパソコンを持ち歩く必要はない」

「気分転換に外でゲームくらいするさ」

「捜索依頼を受けた次の日、僕はギリコさんの店に行ったんだ。捜索対象が座っていた椅子からは微かにだけど、茶の濁り香を感じた。君とすれ違った時と同じ匂いだ」

「はぁ!?出鱈目だ!」

「その人とは直に会ってるよね?君の痕跡も視えたよ」

「何言ってるんだ!気持ち悪い!」

「理解はしてくれなくていいよ、答えはもう出たようなものだから」



きっかけは、あの一言。

もしかしたらギリコさんは、ここの関係者かもしれない。

確認し終わった僕は、追い出されるように店をあとにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ