捜索②
【主要登場人物】
リン(主人公、男)
フィロ(獣人、女)
ジェット(傭兵、男)
【サブ登場人物】
ドム(赤牛亭の店主)
ヨルム・マギー(服屋兼仕立屋の店主)
オウル・P・マギー(ヨルムの孫?)
料理にお酒、僕の水を両手に持つ様はさすがはプロといったところか。
ブレがない。
「辛気臭えなぁ。ほらこれサービスだ」
相変わらず量が多い。
「嬢ちゃんはどうしたんだ?」
「まだ仕事です。今日は確か、子供のお世話ですね」
「頑張ってるじゃねぇか」
「ガッツリと稼げる依頼が少ないので、貯金は少ないままですけどね」
「ふぅん、ガッツリ…ねぇ」
暴飲暴食をしているジェットを横目に話していると、店の電話が鳴り、ドムさんが対応していた。
「…いや、俺の所には来てねぇ」
僕らの方をチラッと見る。
「金に困っている奴等なら知っている、そいつらを向かわせてやるよ」
ガチャンと電話を切った。
「お前達に仕事の依頼だ。とある人物を捕まえてくれ。金払いの良い主からの依頼だ。受けるだろう?」
急な話に料理を喉に詰まらせたジェットは、酒をがぶ飲みしていた。
赤牛亭を出た僕らは、その人物がいるであろう場所をしらみ潰しに探す。
途中何度かゲロリそうになっていたジェットの背中を擦っては、街行く人に聞き込みをした。
「大丈夫、ジェット?人探しだけなら僕だけでもいいけど…」
「何言ってやがる、うぷっ……。俺が足手まといだって?」
「そこまでは言っていないけど…」
「オエッ…。問題ない。プロはどんな時もプロだ。安心しろ。絶対に捕まえてやる。これは湖の街のリベンジだ」
街では人を捕まえているからリベンジではないような気がするけど、敢えて言わないでおく。
ある人物とは賭事に失敗して逃げている男らしい。
そういう店はいくつかある。
昼頃にジェットが入店した際にも、この男は居たらしい。
見覚えがあるから任しとけと言われたが、全くもって安心はできない。
かなりフラフラで、千鳥足だ。
「くぅ、大地が、俺を阻む、無念」
そう言って、ジェットは地面に伏した。
幸いにも、近くに小児科があった。
専門は違うだろうが、その道のプロに任せることにして、1人で捜索を再開することにした。
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