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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第ニ章 交錯する刃

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決意

【主要登場人物】

リン(主人公、男)

フィロ(獣人、女)

ジェット(傭兵、男)

視線もそうだが、ジェットからの質問も多い。

それに全部答える僕ではない。


「人より治癒能力が高いんだよ」

「いやいや、は?お前バケモンだろ」

「じゅうじんつよいぃー、私のしっぽはさいきょー!」


いつの間にかフィロも近くに来ており、ガッツポーズを繰り返している。


「もういいでしょう、今はとりあえず、この場から離れましょう」


彼らが意識を取り戻す前に。


「それには俺も賛成だが…」

「ケガしてるの?くすりかしてあげよっか?」

「おい!それ俺のじゃねーか!返しやがれ猫女」


彼は座ったままだ。


「ここでお別れですね、これからどうするんですか?」

「ここまでプライドがズタズタになると、もうどうでもよくなるもんだ」

「自暴自棄は良くないですよ」

「ほとんどお前のせいだがな!依頼は失敗するし、助けられるし、バケモンだしよ、目標とかも希薄になるわ!」


動かない。

どう声をかけていいかも分からない。

最初は自分を殺そうとしてきた相手だ。


「大勢殺して生きてきたのに、殺せなくなっちまったかもな。傭兵稼業は潮時か」


煙草を吸い始める。

明日を見ているような雰囲気だ。


「なら、これからは人を護ればいいんじゃないですか?」

「……この俺がか?」

「あなたらきっと出来ますよ、生まれ変われます、僕には分かります」

「護るねぇ」


僅かに溜まっていた水溜りに吸い殻を入れる。

ようやく、彼は立ち上がった。


「よし、決めた。お前らの護衛やるわ」

「は?なんでそうなるんですか!?」


意味が分からない。

何故、その判断に至るのか。

殺そうとした相手を次は守ろうと、何故思えるのだろうか。

確かに、僕は言った。

これからは人を助ける側になればいいと。

励まそうと考え、強さを活かす仕事をして欲しいと思ったからだ。

それほど、時間は経っていないのに。

僕らはついさっき会ったばかりなのに。

なぜ、こんなにも疲れるんだ。




「ワーイ!なかまふえる?」

「おい猫女、まずは俺から盗んだ物を返せ」

「猫女じゃないぃ!私はフィロ!」

「知ってるさ、猫女さっさと出せって」

「む〜、名前ちゃんと言わないならかえさないー」

「返してあげなよ」


廃街の中を進む。

雨は上がり、雲の隙間から光が差し込む。


「あ!あれ見て!キレイ!」

「虹だね、もしかして虹は見たことない?」

「に、じ?」

「バカにはちと難しかったか」

「む〜、私はバカじゃない」

「というかフィロ、このお金どうしたのさ?」

「この前、ぬすんだんだよ、さっきのひとたちから」

「え!?」

「は!?」






次の街は、食が盛んだという。

その後は、湖に囲まれた街、そして技術が大きく発展した都市へと行き着くことになる。



世界に点在する都市は数多くある。

その中でも顕著に発展している都市は、いくつかの街や都市の監視役ともなる。

それが都市連合であり、そういう都市は世界に12都市あるといわれ、そのうちの1つに訪れる予定となる。



前回と同じように、一緒に旅をするのはそこまでと2人に伝えたが、受け入れてくれたかどうかは微妙だ。



騒がしい毎日は、まだ続きそうな予感がする。








感想、評価、レビューお待ちしています。辛口でも構いません。

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