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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第ニ章 交錯する刃

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傭兵

少し前に遡る。






職業には様々なものがある。

商業しかり、農業や技術者、教師など人の数ほどあるといっていい。

その中でも特殊なものに分類されるのが傭兵という仕事だ。

暗殺、狙撃、遊撃など、金銭を稼ぐ者達だ。


その1人でもある彼、ジェット・エーギルは、これまで多くの仕事をこなしてきた。

所属はない、フリーの傭兵。

割の合わない仕事はしない主義。

成功率は驚異の100%を誇る。


そんな彼も、数多の街や都市を巡っており、一定の場所には留まらない。

シンジゲート同士のぶつかり合いなどに巻き込まれないためだ。

1つの組織に属すると信頼され報酬は増えるが、別の組織の仕事を請負うことは非常に難しい。

組織を抜けるというのも難しくなる。

そういった面倒さをジェットは嫌っており、依頼数を減らすのも好きではない。


たいていは、条件の良い方につく。

小さい頃から、そうやって生きてきた。

普通の子供なら、学校に行き、勉学に励み、夢を持ち、恋をしたり、趣味に明け暮れたりして、大人になる。

そういう普通は生きていない。

子供の頃から、戦いの場に駆り出されていた。

親が、そうさせたというのもあったが、その親は今はいない。

自分が復讐する前に野盗に襲われている。

身寄りはいない。

一人で生きていくしかない。

出来ることといえば、相手の命を奪うこと。

力の強さ。

自然と、できる仕事は限られてくる。

得意な分野を仕事にすることで、これまでミスは一度たりともなかった。


そんなジェットの次の依頼は、とある密輸の用心棒。

反抗勢力がある、もしくは雇い主が瀕死の危機に陥る場合は敵の命を奪うが、事が起きなければ、近くに突っ立っていればよいだけの仕事。

簡単な仕事ではあるが、見返りは大。

話を持ちかけてきたのは、ある程度裕福な家柄の主だ。


この依頼を達成できれば、暫くは小さい仕事でも食べていくことができる。

失敗があってはならない。

経歴に傷はつけたくない。


そもそも自分に自信のあるジェットは、失敗することを露にも思っていなかった。



用心に用心を重ねるジェットは、いつものように、現地調査を行う。

場所は、砂の古都(The・サン)


くしくもそこは、旅人リンがフィロと出会った街だった。



感想、評価、レビューお待ちしています。辛口でも構いません。

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