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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第八章 紡がれる世界〜決別の途〜

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光の君へ

【主要登場人物】

リン・フォワード

(主人公、男、白髪、825歳)

フィロ・ネリウス

(猫獣人、女、褐色肌、黒髪、16歳)

ジェット・エーギル

(傭兵、酒と女好き、男、金髪、28歳)

オウル・P・マギー

(妖人と人間の混合種、ハッカー、男、青髪、17歳)

カレン・クジョウ

(元工作員、針使い、女、赤紫髪、23歳)

ロック・ロック

(元Riバース、元二重人格、改造、男、緑髪、21歳)

ドム・カーティ

(元Riバース、赤牛亭の店主、合成獣、男、銀髪、32歳)




【サブ登場人物】

ボイル(Riバース、1位)

ユキ(Riバース、研究員)

覆面女(Riバース、29位)

起動装置周辺には8人。

装置はしっかりと起動し、青白く光る。


「やめろ、リン、やめてくれ、考え直してくれ、俺の未来を奪わないでくれ」


「もう決めたことだからさ、そんな泣かないでくれよボイル」


「お、お前の考えているのはあれだろ。この固定砲台で自身を発射させ、隕石を砕くってことだろ」


「なんだ分かってるじゃん」


「できたとしても、1つしか壊せないぞ。あと4つなんて無理だ。位置を把握はできないし、都市や街への2次被害は尋常じゃない。結局世界は終わるぞ」


「観測の自動駆動(オートマシン)を使いましょう。一時的に防壁も張れるし、他の隕石の位置情報も伝達してもらうわ」


「それでも全ての破壊はできない!」


「僕は全てを出し切るよ、それこそ燃え尽きるくらいにね。位置特定は僕の得意分野だしね。軌跡や熱源探知で破片すらも大地には落とさないつもりだよ。でも僕達だけじゃ足りないから、ボイルも手伝ってね」


「は?」


「私達も残り少ないエネルギーを使うつもりよ。逆流させて、リンに受け渡すの。全てが終わっているとき、この世にはいないけど、最初の崩壊は私達が起こしてしまったことだから、今度は私達の手で食い止めましょう」


「お、俺はやらないぞ、こんな、成功率低い賭け」


「ボイルなら理解るでしょ?データや数字では失敗と予想されたとしても、それを覆して成功したときの喜びは」


「そうだとしてもだ!」



ボイルが了承できなかったのは、成功をしたときに誰もいないからだ。

自身さえも。

喜びを分かち合えない。

仲間や友人はいない。

覚悟が一番足りていないのは、ボイルだったのだ。



ボイルをよそに、ユキ達は話を進めていく。

シェリーが進化都市(The・ボルト)への声掛けをして、地下への入口を全ルート開放する。

ロロは、繋がる範囲で他都市への連絡をする。

レイドとカンはユキのバックアップ。

模造人間(クローン)リンは本物のリンとともに、発射口へと進む。



いつの間にか、ボイルは泣くのをやめた。



「はぁ、くそ。お前達、これが終わったらパーティーするからな」


組織の最高責任者だった彼はもういない。

いまはただの覚悟を決めた研究員。

1班と2班のまとめ役。


「そう、じゃあ私は歌を歌うわ」

「僕は飾りをつけるよ」

「ナラワタシハオドロウ」

「料理は私とレイドが作るいつものパターンね」

「承知」


「じゃあ僕は…/じゃあ僕は…」


笑い声が木霊(こだま)する。










赤く染まった空はうねり出す。




大地を覆う黒い影。




各地の人々は恐怖した。




世界の終焉を覚悟する者達もいた。




しかし、一筋の光が、影を砕いた。




何度も何度も何度も何度も何度も。




やがて影は、眼には見えないほどの小さな結晶となり、広大な大地へと恵みをもたらすかのように、降り注いだ。




その光を見たものは、一様に言う。




世界の救世主だと。




光の君(シャイニングヒーロー)




彼は後世に語り継がれた。











【LASTは終章 (間章の続き)】

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