選択
【主要登場人物】
リン・フォワード
(主人公、男、白髪、825歳)
フィロ・ネリウス
(猫獣人、女、褐色肌、黒髪、16歳)
ジェット・エーギル
(傭兵、酒と女好き、男、金髪、28歳)
オウル・P・マギー
(妖人と人間の混合種、ハッカー、男、青髪、17歳)
カレン・クジョウ
(元工作員、針使い、女、赤紫髪、23歳)
ロック・ロック
(元Riバース、元二重人格、改造、男、緑髪、21歳)
ドム・カーティ
(元Riバース、赤牛亭の店主、合成獣、男、銀髪、32歳)
【サブ登場人物】
ボイル(Riバース、1位)
ユキ(Riバース、研究員)
覆面女(Riバース、29位)
「レイドにシェリー、それにロロやカンまでいるなんて夢みたいだ」
「俺はこんな行動許しちゃいないぞ、お前達にはまだ制限がかかっているはずだ」
「それについては僕が、エネルギーの逆流を使って、解放しました」
オウルは自慢気に話していた。
「勘弁してくれ、いま大事な時だって言うのに、お前達、変な気を起こすなよ!」
「私達は皆同じ、今がどんな時かも理解してる、全員で最善を考えましょう」
「ユキ…」
ユキも変わらない姿。
時間が赦すなら、もっと他のことを話したいリンだったが、口はつぐんだ。
「7人…いえ、模造人間のリンもいるから8人の知恵を活かせば、なんとかなるかもしれないでしょう」
「そんな余裕はない!あと1時間ほどだぞ!隕石が落下するのは!」
「そうね、絶望はもうすぐそこよ。でも諦めないのが私達研究員でしょう。ねぇリン、貴方は最善の選択を見つけたかしら?」
ユキの問いに、リンは頷いた。
「ちょっと待て!ダメだ!俺の選択を受け入れろ!それしかないだろ!人類が生きていく道は!」
「でもそれだと、全人類は助からない」
「それでもいいだろ!僅かしか生き残れなくても!またどうせ増えていくんだ!俺達が人類を、お前が人類を導く必要があるんだ!」
「僕は多くの人を救ったよ。同じように多くの人にも救われたんだ。僕がいま生きてるのはその人達のおかげだよ。その人達が犠牲になるなら、僕はその提案を受け入れることはできないね。自分の考えた最善の選択を選ぶだけさ」
「お、おい、待てよ、待ってくれよ、なぁ、リン、考え直せよ!オウル…だったか、君もなんとか言ってやってくれよ!」
オウルは考える素振りも見せずに返答した。
「リンが何を選択したのか僕には分かりません。でもリンは、僕達のリーダーですから。信じています、これまでもこれからも」
リン達は執務室を出る。
向かった先は、巨大固定砲台。
ボイルは終始困惑し、踏みとどまらせようとリンの肩を引っ張る。
動じないリン。
起動装置が近づいてくる。
「オウルと君はここでストップ。これ以上は危険だ」
君というのは覆面女のこと。
「貴方、名前は?」
「……サラ」
ユキの問いに、覆面女は答えた。
「そう、サラ。良い名前ね、バイバイ」
ユキは、サラに手を振った。
「リン!」
オウルの叫びに、リンは振り向く。
「戻ってきてくれますよね?」
「……」
答えずに進もうとしたリンだったが、振り向き直した。
「いつかは分からない、でもいつか必ず」
「僕、ちゃんと伝えます!後世に繋げます!」
オウルの言葉に、リンは笑顔で手を振った。




