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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第七章 紡がれる世界〜再誕の因〜

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元15位ロック VS 9位クレイ

【主要登場人物】

リン・フォワード

(主人公、男、白髪、825歳)

フィロ・ネリウス

(猫獣人、女、褐色肌、黒髪、16歳)

ジェット・エーギル

(傭兵、酒と女好き、男、金髪、28歳)

オウル・P・マギー

(妖人と人間の混合種、ハッカー、男、青髪、17歳)

カレン・クジョウ

(元工作員、針使い、女、赤紫髪、23歳)

ロック・ロック

(元Riバース、元二重人格、改造、男、緑髪、21歳



【サブ登場人物】

ローグ・シルバ(技師の街職人、ロックの里親)

ボイル・マクレーン(Riバース、1位)

ユキ・アマミヤ(Riバース、研究員、個体名はエル)

ドム・カーティ(Riバース、5位)

クレイ(Riバース、9位)

マイ(Riバース、63位)

メイ(Riバース、64位)

「しゃしゃしゃのしゃー!リンの旦那の子分が1人!ロック様のお通りでぇーい!」


「んなっ…」


馬鹿な…砲撃…だと?煙幕だと?

こちら側の襲撃がバレていたのか?

まさかドムが裏切った…?

いや、それはない。

この男の手綱は、組織が握っている。

そんなおかしな真似はしないはずだ。

とすると、どこかで観られていたわけだが、観測自動駆動(オートマシン)無きいま、解明はできまい。

後手に回されている、非常に嫌な気分だ。


「どわっしゃー!」


白煙の中から腕が首を掴もうと伸びる。

クレイはそれを咄嗟によけた。


「貴様の左腕は、伸縮自在になったのか?今度は砲撃とそれが武器か?」


変幻自在の攻撃が、元15位ロックの売り。

同僚としてはいくどもそれに対応してきた。

今回だって例外ではない。

ゆえに怖くはない。


「そんなわけないっしょ!これは本番前の言わば前座っすよ。あんた程度に本気だすわけないっしょ」


「はっ、面白いこと言うじゃねーか。組織にいた頃はわけわからん奴だったが、虚言を吐けるようになったなら、少しは楽しめそうだな」


「安心してくだせぇ。そんなに時間はかかんねーす」


「やってみろ」


クレイの改造黒腕が火を吹く。

煙幕を受けた際に、仲間はバラけさせている。

近くには、ロック以外誰もいない。

つまり、暴れて問題ない。


マシンガンの連射は続く。

煙が晴れたころに、連射もやめた。


「ち、なるほど、そういえば使っていたな」



ロックの周りには4体の鳥型自動駆動(オートマシン)

観測型と同じ防壁を生み出していたことで、クレイの追尾マシンガンから逃れていた。



「観測型をコピーしたのか」


「うぃっす」


「だからといって強度は長く続くまい…ふん!ほらな」



1体分の防壁は崩れ、反動によりロックは後へと吹き飛ばされた。

クレイの噴射初速からなる剛腕の一撃はマシンガンの比ではない。

あと3撃叩き込めばいいだけのこと。

身ぐるみが剥がれれば、その後はただのロック本人。

砲撃には照準や溜めが必要。

予備動作中に生身の身体を叩けばいい簡単な仕事。



2撃、3撃、4撃と防壁を1枚ずつ壊していく。

本体はあらわになり、渾身の一撃がロックの土手腹にぶち当たる。

物凄い衝撃音が辺りに響き渡ったが、ロックは健在、吹き飛ばされもしなかった。



「んな…だと…?」


壊したはずの4層の防壁は復活しており、ロックは傷一つとない。


「壊したと思いやしたか?残念、解いただけっす。破壊音はオレっちの音真似っすよ」



───ビュン…ボンッ!!



ロックが指をさしたのは、クレイの両腕。

黒腕は貫かれたのち、爆破した。


何者かに狙撃された。


いや、狙撃された程度で破壊できる腕ではない。


では何なのか。



「あんた程度にオレっち専用の強化武器は使わねぇっす。これは単に地理を利用しただけ…」



さされた指は後ろへと移動。

方角は発明都市(The・ベント)、その天辺。

ここは、その直線上。


高位度からの貫通型砲撃。


クレイは誘われたのだ。

ロックが防御に徹していたはこの為。



「リンク成功…バキュンドキュンボキュンってね」



武器を失ったクレイには最早なすすべなし。



ロックの伸縮パンチは、クレイの顔をぶち抜いた。






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