再戦
【主要登場人物】
リン・フォワード
(主人公、男、白髪、825歳)
フィロ・ネリウス
(猫獣人、女、褐色肌、黒髪、16歳)
ジェット・エーギル
(傭兵、酒と女好き、男、金髪、28歳)
オウル・P・マギー
(妖人と人間の混合種、ハッカー、男、青髪、17歳)
カレン・クジョウ
(元工作員、針使い、女、赤紫髪、23歳)
ロック・ロック
(元Riバース、元二重人格、改造、男、緑髪、21歳
【サブ登場人物】
ローグ・シルバ(技師の街職人、ロックの里親)
ボイル・マクレーン(Riバース、1位)
ユキ・アマミヤ(Riバース、研究員、個体名はエル)
進化都市を出発した高速列車は改造の街へと到着した。
クレイを先頭にドム、そして63位と64位の獣人姉妹が降りる。
「こうも早いとはな」
到着時間のことではない。
リン達との再戦。
9位クレイは、2ヶ月ほど前のことを思い出していた。
あの時は腕試しという任務ではあったが、最終的にコテンパンにやられた。
試練の街で気絶した彼は44位のナツメ同様、後続の部隊に救出された為、捕まるようなことはなかった。
リンに壊された両腕も復活している。
「根源はお前が相手しろ、ドム」
これは上からの命令。
元知り合いに、リンが本気を出せるはずがない。
5位ドムは暴走モードもある。
十分な時間稼ぎもできるし、勝つ必要もない。
仲間を気絶させ、高速列車に乗せて拉致する。
これだけでよい。
リンは自らすすんで進化都市に来るだろう。
誘いに乗ってくるのは明白。
リン本人を気絶させて連れて来るなんてことは、そうそうできないのだ。
これは弱い仲間を連れている根源の誤算ということ。
クレイ達の任務はそう難しいものではない。
「わかっている」
下位が上位に指示するという構図も、ドムがまだまだ新参者という証。
強さはあっても、まだ認められていない。
「マイとメイは適当に各個撃破しろ。根源の次に強いといえば、まぁロックになるわけだが、その相手は俺がしておこう」
元15位に負けるはずはない。
何度か模擬戦をしたことはあるが、その全てはクレイが勝利している。
つまり、人数差はあったとしても負ける理由がないのだ。
ボイルもそれを分かっていて、このメンバーで送り出している。
倒さずに気絶させればいいだけのこと。
その道具の準備もできている。
万が一ということもあるので、後続には5名ほど追加のメンバーが乗ってくるわけだが、彼らの出る幕はない。
任務達成は揺るぎないのだ。
「了解!/了解!」
「さて、では行くとしよう。俺達の動きは、連中にはバレてはいない。このまま奇襲をかける」
地下の停車駅から改造の街へと抜けたクレイ達は、リン達のいる技師の街へと行動を開始した。




