6人と1人
【主要登場人物】
リン・フォワード
(主人公、男、白髪、825歳)
フィロ・ネリウス
(猫獣人、女、褐色肌、黒髪、16歳)
ジェット・エーギル
(傭兵、酒と女好き、男、金髪、28歳)
オウル・P・マギー
(妖人と人間の混合種、ハッカー、男、青髪、17歳)
カレン・クジョウ
(元工作員、針使い、女、赤紫髪、23歳)
ロック・ロック
(元Riバース、元二重人格、改造、男、緑髪、21歳)
【サブ登場人物】
ローグ・シルバ(技師の街職人、ロックの里親)
ボイル・マクレーン(Riバース、1位)
ユキ・アマミヤ(Riバース、研究員、個体名はエル)
Riバースの本拠地には、他の都市や街にはない最先端の技術がある。
その1つが、ここ。
終点に停まった、高速列車から降りてきたのは、科学都市に出かけていた面々である。
待合椅子から立ち上がったユキは、ボイル達を出迎えた。
「おかえりなさい」
「ああ、ただいまエル……いやユキ、調子は?」
模造人間といえど、機械ではない。
ゆえに体を壊すことはある。
普通の人間よりも多少頑丈に造られ、僅かな再生力もあるが、元々は赤の他人の体、体調を悪くすることはある。
模造人間を造る際に、拒否反応が起こらなかったのは、ボイルを再生復活す際にも役立った、リンがユキの為に作ったペンダント。
隕石から抽出したエネルギー、この世界を半壊させる原因ともなった、未知の高濃度エネルギーだ。
これを使用していなければ、全ての奇跡は起きなかったといえる。
「私はいつもどおり。それで、リンはどうだった?」
ボイルによって感情を制御されているからといっても、過去の友人を忘れたりすることはない。
彼女だって、リンに対しては多少なりとも思うところはある。
「期限は迫っているんだんだ。どちらにしろ、あいつは俺達の所に来るしかない。航路的にも、あいつのため、俺達のためにもな」
「そう」
ユキ本人としては、リンには会いたくない。
来てほしくはない。
彼の精神はぐちゃぐちゃに崩壊しかねない。
過去に生きた人間が存在しているカオスな状態なのだ。
一人の友人としては、出来れば避けてあげたい。
しかし、体は動かない。
感情以外にも行動にいくつかの制限がかかっているからだ。
反旗を翻すことはできない仕様。
もちろん、6人全員がこの制限を受けている。
それこそが、ボイル一人が君臨できる理由でもある。
「さて、例の研究の続きをしよう。もうだいぶ大詰めだが、俺達ならできる。そうだろう?」
「そうね」
高速列車を降り、昇降機を使って向かった先には研究塔。
ボイルのチーム、至宝の研究員達は、組織の主目的であるヒトの進化における研究の最終段階一歩手前に入ろうとしていた。




