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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第七章 紡がれる世界〜再誕の因〜

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固有強化武器

【主要登場人物】

リン・フォワード

(主人公、男、白髪、825歳)

フィロ・ネリウス

(猫獣人、女、褐色肌、黒髪、16歳)

ジェット・エーギル

(傭兵、酒と女好き、男、金髪、28歳)

オウル・P・マギー

(妖人と人間の混合種、ハッカー、男、青髪、17歳)

カレン・クジョウ

(元工作員、針使い、女、赤紫髪、23歳)

ロック・ロック

(元Riバース、元二重人格、改造、男、緑髪、21歳)



【サブ登場人物】

ローグ・シルバ(技師の街職人、ロックの里親)


室内に人の雰囲気を感じたのか、じっちゃんと呼ばれる男は立ち上がり、僕達を見た。

だが、1度だけ目を大きくさせた以外は一言も喋らず、作業に戻った。


「じっちゃん、覚えているみたいっす」

「え!?本当?」


全く、そんな風には感じなかった。

あの眼は、視えているかどうかもあやしい。


「うちのじっちゃんは、寡黙なんす」


寡黙だとしても、音信不通の孫との数年ぶりの再会なんだから、もっとなんかあっていいはずなのに、技師職人は皆こんな感じなんだろうか。

街が過疎化する理由もなんとなく分かる気がする。



「んじゃ、聞いてみるっすよ」


何を?、と思って聞いてみると、なんとロックは、これまでの事を全部話していたのだ。

改造されて組織に入ってたこと、色々やらかしてたこと、改心したこと、強くなりたいことなど。

よくもまぁ、包み隠さず話せるものだと感心してしまうほどだ。



「了承してもらえたっすよ!皆様方!」

「え?何が?」


僕達が見る限りでは、何もアクションはなかったはず。

ロックが一方的に話しかけていただけで、反応はないし、悪く言えば本当に生きてらっしゃるのか微妙なところだ。



「んじゃあ、ちゃちゃちゃと行きますよ皆様方!だいたい2週間っすよ」

「いやだからなにが?説明してよ」

「えっ?あれ?ん?説明してなかったすか?」

「してない、全くしていない」

「皆様方の専用強化武器を作るんすよ」

「武器なら、俺はすでに持ってるぞ」

「ノンノンノン、兄貴の持ってるそれじゃあ一般止まり、オレっち達、技師の街(ジニール)発明都市(The・ベント)の職人の合せ技で作る強化武器はその上を行くっす」

「ロックもてつだうの?」

「イエス!オレっちとローグのじっちゃん、それと発明都市(The・ベント)に知り合いがいるっすから、3人の共同作業でオレっちを含めた5人分の強化武器を作るんすよ」


なるほど。

そういうことか。

僕達には会話していたようには見えなかったけど、短時間でそこまで話を煮詰めるなんて、さすが職人技だね。

うん、今はそう思うことにしよう。



「知り合いは問題ない人なの?話は断らない?」

「オレっちとローグのじっちゃんを信用信頼信じてくだせぇ。それに発明都市(The・ベント)進化都市(The・ボルト)とは仲良くないっすから、問題はないっすよ」

「なるほどね。武器を作るのは理解したけど、改造の街(レモード)に協力は仰がなくていいの?」

「あそこは、Riバースの息がかかってるっす。それに改造だと原型がなくなるパターンが多いんすよ。腕足頭無くしたくないっしょ?技師はその身体に合った物を作るっす。そこに発明の技術を組み込む、これが最適っす」



ロックの話はわかった。

ただ2週間となると、それなりに時間がある。


「採寸計量効果測定はするっすけど、余った時間は都市や街を回ってみたらどうすか?改造の街(レモード)は息がかかってやすが、悪い街ではないっす。ただの不良の溜まり場っす」



それはまた問題の起こりそうなことだ。

Riバースの情報を入手するには、危ない橋を渡れということなのだろう。



「武器が出来上がるまで、単独行動は控えてね」



問題に巻き込まれたとしても、1人じゃなければ活路はある。

単純だが、これが今できる最善の対応策だと僕は思った。

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