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シンなる旅路【第一部、外伝】(カクヨムさんの方で修正版を投稿しています)  作者: 飯屋クウ
第七章 紡がれる世界〜再誕の因〜

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技師の街

【主要登場人物】

リン・フォワード

(主人公、男、白髪、825歳)

フィロ・ネリウス

(猫獣人、女、褐色肌、黒髪、16歳)

ジェット・エーギル

(傭兵、酒と女好き、男、金髪、28歳)

オウル・P・マギー

(妖人と人間の混合種、ハッカー、男、青髪、17歳)

カレン・クジョウ

(元工作員、針使い、女、赤紫髪、23歳)

ロック・ロック

(元Riバース、元二重人格、改造、男、緑髪、21歳)



科学都市(The・シエン)から技師の街(ジニール)までは、車で数日。

いくつかの街はあるが、今回は立ち寄らない。


自動駆動(オートマシン)には観られているはずなので、ボイルには動向がバレている可能性は高いが、それはそれ。

観測されていたからといって、勝負に敗北しなければいいだけのこと。

一応の確認で、自動駆動(オートマシン)の破壊をロックに尋ねてみたが、今の装備では撃ち落とすのは無理とのこと。

今は観られていることは気にせず、前に進むしか無い。


ロックの購入したこの車は至って普通。

白色で目立たないのはありがたいが、かなり窮屈。

6人乗りの定員ギチギチ。

運転席はロック、助手席はフィロ、後部座席真ん中はカレンとオウル、後ろは僕とジェット。

もちろん車内は禁煙だ。

窓を開けようが、タバコは吸うことができない。




数日後、車は技師の街(ジニール)へと着いた。

空はどんよりと暗い。


「この街はいつもこんなに暗いのか?」

「そっすね、改造の街(レモード)に人が流れてるっすから、この街は過疎地っすよ。空が暗いのは人工雲のせいっすね。発明都市(The・ベント)の作った雲で、雨雷雪の実験の毎日っすよ」

「雲を作る技術があるんですか?」

発明都市(The・ベント)は何でもありますねー、物がありありすぎて、このオレっちでもわけわからんこともあるっすよー」


技師の街(ジニール)の隣が発明都市(The・ベント)、そのさらに隣が改造の街(レモード)、そしてそう遠くない距離に進化都市(The・ボルト)があるらしい。

この進化都市(The・ボルト)こそ、組織再誕の芽『Riバース』が構える拠ということ。

ボイル達に会うのは、そう先の話ではないということだ。


その為にまずは入念な準備。

僕達…僕以外の皆は強くならないといけない。

再戦はそのあと。

だが本当に、そんな上手い話があるのだろうか。

今でも不思議に思っているところだ。



「それで、この後どうするの?」

「まぁまぁまぁ、急かさないでくださいよ旦那。まずは、じっちゃんに挨拶しなきゃならんす。ただ…」

「ただ…?」

「じっちゃんとは7年会ってないっすからね。オレっちを忘れてなきゃいいっすけど…」

「それって、生きてるかどうかも知らないってことなの?」

「イエスです姉御」



じっちゃんというぐらいだ。

家族、もしくはそれに近い存在なんだろう。

音信不通だったとしても、7年くらいなら忘れないとは思う。

生きていさえばの話だけど。


車を停めてから暫く歩くと、丸型の家々が点々とある。

その内の1つ、大きな煙突のある家の前で、ロックは立ち止まった。

見上げると、煙突からは煙が出ている。

人がいる証拠。

ロックは扉を数回ノックした。

反応はなかったが、ロックが中に入ったので、僕達も一人ずつ入っていく。

室内は質素な雰囲気で家庭的な物は少ない。

その代わりに、工具や油といった職人特有のにおいが充満している。


「昔と何も変わってないなぁ、じっちゃん」



僕達に気づいているかは分からない。


一人の老人は、黙々と作業をしていた。



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