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豪華なご飯

マリはすでに夜ご飯を決めていた。2人が作業をしているうちに調理に取り掛かる


マチは薪割り、ジェイドは焚き付け用の小枝を集めている。


マリは調理が大好きだ。あれこれ考えて今日は何にしようとか、これを食べて喜んでもらえたとか全部覚えている。流石に5000年全部とまでは行かないが記憶している。


(5000年より前なんて、そこら辺に生えてる得体の知れない果物やら草やら食べてたな…調理するってことが頭になかった。まぁ私は不老不死。何も食べなくても死なないけど…食べる喜びに浸るのが最高なんだよね)


そう考えてながら料理しているとあっという間に出来てしまった


(後はお楽しみで…2人はどんな反応するかな)


2人の反応が楽しみで仕方がない


そうしているうちに日が暮れた。夕飯の時間だ

2人に目隠しをして夜ご飯をテーブルに運ぶ


「今日の晩御飯はなんだ?」


「すごくいい匂いがしますね…」


「2人とも、目隠し外していいよ」


2人が目隠しを外すと…歓声が上がった


「はい、ホーンラビットの丸焼きとビックホーンポークのひき肉スープ召し上がれ!」


「ご主人す、すごいな!1人で作ったのか!」


「マリ様!これは随分と豪華ですね!」


「みんな頑張ったからね、いただきます」


ホーンラビットに切り込みを入れると、肉汁がジュワーっと溢れてくる。切り分けるだけで肉のやわらかさが伝わる。切り分けて早速食べてみると


「んん~!外はパリパリなのに中がジューシーで美味しいです!」


「全然油っこくないな、すごく美味いぞご主人!」


「うん、これは美味しいね!ハーブの香りがいい」


ひき肉スープも飲んでみると、野菜のうま味に肉のうま味もギュッと凝縮されてこれはまた美味いのだ


「スープも美味しいよ」


「うん、美味いな!すごいぞご主人」


「んー!美味しいですね!」


たまにはこんな豪華な食事もいい。頑張った自分を褒めよう


(5000年以上生きている中で、今日が一番幸せだな)


「幸せ」が更新されるマリなのだった



翌朝


起きた頃にはすでに日が昇っていた。昨日たらふく食べたからか、3人ともゆっくり起きた。


朝ごはんは昨日の残りのスープとポチカ(パン)を食べた。


さて、今日は街に行って魔導書や魔道具を買う予定だ。マリの転送魔法を使って早速3人は村に行く


「モンテナ村に来たの久しぶりかも」


「ご主人はそうだな」


モンテナ村はこの辺の村でいちばん大きな村だ。エルフやドワーフが多く、人間は少ない傾向にある。人間は隣町のカルテ村に多い。魔族が多くの店を開いているので魔導書や魔道具を買うにはうってつけだ


まずは古本屋に行く


「いらっしゃい…おや?マリ様じゃないか」


赤髪で男のエルフがマリに声をかける。この店の店主だ。


「久しぶりだね、タナス。元気にしてた?」


「ぼちぼちって所かなぁ、随分と長い間会ってなかった気がするが…」


「うーん、言っても5年ぶりじゃない?」


「そうか、5年か」


マリが店主と喋っているとマチがかなり古そうな魔導書に目をつけた。



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