93話
やばい。祝日だからって寝すぎた
少なめです
m(_ _)m
脳内に声が響くが、今は確認しなくていいだろう。
というか、確認したって何がなんだが分からないだろう、特に能力の解放とか。
このままぼーっとしている訳には行かないので、閉じていた目を開け、周りを確認する。
見えるものは木、木、木。木のみだ。つまり、ここは森なのだろう。
気になって、木を鑑定してみるが鑑定は反応しなかった。これまで木を鑑定したことがなかったのが悔やまれる。これが普通のことなのかどうかがよく分からない。
まぁ、普通のことでは無いだろうけど。
とりあえず、状況を動かすために、ルートに言われたどおり召喚してみる。
「おいで『ルート』」
そう言うと、魔法陣が出てきて、前と同じように召喚できた。本当にここでならルートを呼べるようだ。
「さっきぶりだな、ルート」
『うん。さっきぶり。ちゃんと此処に来れたみたいだね』
「来れたは、来れたけど、これからどうすればいいんだ?
フランさん‥‥助けようとしている人がどこにいる、もしくは助けるためにしないといけないことって分かるか?」
『うん?それはソランの方が分かると思うよ。
ソランは確か気配察知を持っていたよね?それと同じ感じに周りを探してみて。夢の使者能力のおかげで使命的に何となくわかるはずだから』
と言われたので、目を閉じて周りの気配?に対して集中してみる。




