91話

ログアウトした後、少し急ぎ気味に昼食を取り、再びログインする。

ログインした後、フォルとともにこちらでも昼食を摂る。

その後ギルドに行く前に1度ルートを呼び出す。

「おいで『ルート』」

そういうと目の前に魔法陣が現れて、その中心に光が生まれる。その光が徐々に強くなっていき、最後に強い光を放ち魔法陣と光がなくなり、ルートが現れる。

「久しぶり‥‥じゃない気もするけど、久しぶりだなルート。あ、フォルは初めてみるよな。こいつはルート。まぁお前の先輩みたいなやつだ」

最初、ルートに挨拶をしたのだが、初めて見るルートに対し首を傾けていたので、軽く紹介する。

すると、フォルがルートに向かって「コン！」と言い頭を下げている。

『確かに、久しぶりというほど空いていた訳では無いね、ソラン。それとフォルだったね。初めまして、今はあまり近くにいれないけどこれからよろしくね』

そういうとルートは、くすくす笑った。

「さてルート、早速で悪いが聞いていいか？」

と言うと頷かれたのでそのまま話し続ける。

「夢現が関係している呪い？みたいなやつにこれから何かをやるんだが、多分戦闘になるって言われたんだけどルートは何か知らないか？

」

どういうのか、俺もよくわかっていないから抽象的な感じになってしまったが、これだけでもルートは分かったらしい。

『うん、分かるといえばわかるし、分からないといえば分からないね。というのも、それだけでも個人差があるからね。ただ、1つ言えるとしたら戦うために、ある空間に行くということかな。それとその空間ならボクを今のソランでも負担無しに呼び出し続けれると思うから試してみるのいいよ』

それなら、心強いな。

でも空間とはどういうことだろうか。普通に考えたら通行の番人のところみたいな感じだと思うんだけど、これからやるのはフランさんを救うため。フランさんが寝ているのに別の場所に行くとは思えないし。

『あ、ソラン。そろそろ時間みたいだよ。これからって言ってたから今日やるんだよね？だったらまた後で』

そう言うとルートは光の粒子のなり消えた。

よし。では、フランさんを救うために頑張りに行きますかね？

そのままギルドに向かおうとしたら、フォルが「コン！」と、自分も連れてってと言うような感じで俺の方に来た。

どうすればいいか迷ったけど、最悪ブラングさんに預ければいいかな？と思ったので、フォルも連れていくことにした。

まぁ、一応フォルに

「何かあったら頑張って逃げるか隠れるんだぞ。流石に夢現と戦うとなると俺も余裕ないと思うし」

と伝えておく。