89話

「これ使用しても？」

と聞くと了承して貰えたので、本を手に持ち使用する。

『Ex(エクストラ)スキル:夢の使者を取得しました』

と聞こえる。無事取得できたなようだ。

それにしてもEx(エクストラ)？普通のスキルとどう違うのか聞いて見ると

「うむ、無事取得できたか。それでExについてじゃったな？それは簡単に言うといくつかあるのじゃが、今回の場合は熟練度がなく、称号のようなものじゃよ」

と言われる。

称号‥‥そういえば結構前に手に入れた『妖精との友誼』を鑑定しようと思ってしていなかったな。『夢の使者』を鑑定するついでにこちらも見ておこう。

『妖精との友誼』

妖精に認められた者に対して贈られる称号。妖精に好かれやすくなる。また、妖精を発見しやすくなり、信用されやすくなる。

という感じでこちらに関しては普通に予想通りだったな。まぁ、最初に手に入れることが出来た称号なのだし、当たり前か。

それなら『強化融合』はなんていえばいいのか分からないが。

次に本命？の『夢の使者』だ。

『夢の使者』

夢の使者に秘められた能力の一部を解放する。ただし、常時解放はされておらず、必要時にのみ秘められた能力を解放する。

熟練度などは無いが、使用者の周りの状況、覚悟、意志を総合的に判断し段階的に、解放する力を増やしていく。