82話
少なめです。
さて、これからどうするか。少し計算が狂ったな。空間属性(仮)でも完全に切れなかったのはかなり痛い。
とりあえず前回と同じように戦うとしよう。空間属性(仮)の魔法剣がどこまで刺さるのかが分からないが、魔石のある胸元を狙って魔石の確保、もしくは破壊を狙おう。
(となると切るや、突き刺すより、くり抜くということになるからレイピアより短剣の方が便利か)
レイピアをアイテムボックスにしまい、短剣には空間属性(仮)の魔力を流し込む。
どこまで削ることが出来るか分からないが、さっき腕を切った時わかったようにある程度までは問題ないっぽいし。どう言った条件なのか、というより、何が空間属性(仮)の魔法剣を防いでいる?のかはとても気になるが後で考察などすればいいだろう。
これ以上考えていても仕方ないので攻撃しに行こう。
これまで石っころと戦ってきた経験上、魔石は少しだけ前―――胸側―――にあった。ガラクタさんも同じなのか判断するには戦った数が少ないが、同じだと信じて前側を削ることにする。
できるだけ反応されないよう早く近づきたいので、風の魔法を使うことにする。最初、足の裏から風を噴射し加速していこうかと思ったが、最初からそれをやるとバランスを崩してあらぬ方向に吹っ飛んでいく可能性が高いので、簡易的な強化融合を再現して進むことにする。強化融合の方が魔力的な効率がいいが、それよりも何段か性能を落として再現することで一瞬だけなら魔法の方が効率がいい。
それに今使う目的は攻撃ではなく、移動なので強化融合でもいいが変わるのは威力だけで距離的に早さはほとんど誤差なので風魔法でいいだろう。
というわけで魔法を発動する。イメージは勿論、強化融合を使った時の風。その際、待機させてある水魔法が無くならないようキープするのも忘れない。
もう、魔法を発動できるので早速攻める。風の魔法を、名前はまだ決めてないし思いつかないし、唱える必要も無いので無詠唱で唱える。
《アーツを取得しました》
来年もよろしくお願いします。
m(_ _)m




