72話
危なかった。はっきり言ってあれに当たったら普通にデットエンドだったと思う。それを証明するように夢現が放った裏拳の風切り音が後方に移動した俺の耳に聞こえたのだから。
まぁ、とりあえず攻撃に関しては前の時みたいに足りないということは無さそうだったので確認は終わりにする。本当はもう少し、主に短剣の方も試してみたいが、リーチが短いのもありそこまで接近するのは強化融合などを使わないとキツそうだ。
というわけでそろそろ―――と言うにはまだ時間が経っていないが―――夢現を倒すよう行動する。
とりあえず短剣に切れ味的にもちょうどいい風属性の魔力を流し込む。レイピアには火傷などの何らかの状態異常と生き物の恐怖?と、よく聞く火属性の魔力を流し込む。夢現に恐怖などなさそうな気もするが。
今になって短剣の変形3つ目をオススメではなく盾にしてもらえばよかったなどと後悔しているが今はそういった考えを飛ばす。
ちなみに何故威力が一番高いであろう空間属性の魔力を流し込まないのかと言うと短剣にした場合下手したら攻撃を防ごうとしても切れ味が良すぎてロケットパンチとかになりかねないからだ。
レイピアに関しては刺さりすぎて必要以上に夢現に近づいてしまう可能性があるというのと、属性的な面でも一応どれが効くとかも試してみたいからだ。
とりあえずもう一度先程と同じ風魔法を発動できる状態で待機しながら接近する。
とりあえずレイピアの属性を火にしたので視界的にもダメージ的にも1番ダメージのありそうな頭部、主に顔面を集中的に狙う。
先程と同じように動きながらヒットアンドアウェイで攻めていく。流石に何回か顔を焼かれればいくら夢現で痛がろうとしなくても、視界や五感が削られて反応が少しだけ鈍くなる。と言っても少しなので余り変わらないが回避などを魔法で強制的にやっている俺にとっては回避しやすくなるので嬉しい。
掲示板回についてですがなんか進行的に邪魔だな〜と思ってしまいました。ですので前投稿したのにという葛藤はあるのですがこれからは一節終わる事にこぼれ話的なものとして投稿しようと思います。




