71話
予想通りになったことに内心でガッツポーズしつつ、短剣とレイピアを構える。流石に片手剣などはまだ慣れていないので、これまでと同じの形になってしまう。しかし、前に夢現と戦った時は短剣のみ、しかも普通の武器だったので前よりは戦いやすくなるだろう。まぁ、夢現の強さが前と同じである保証はどこにもないのだが。
夢現はこちらを、警戒しているのかまだ襲ってくる様子は無いのでこちらから攻めることにする。
先ず手始めに様子見も兼ねて、どの属性の魔力も流していない普通の状態の短剣とレイピアで攻撃してみる。と言っても称号や武器の効果で夢現に与えるダメージは上がっているので正確な武器の性能などは分からないが。
それと強化融合も最初は使わない。というのもこれは今のところ結構燃費が悪いし、火力なども上がるから普通の状態でどれほど効くのかというのが分からないからである。
念の為にいつでも風の魔法で緊急回避や離脱が出来る状態にしながら夢現に接近していく。
前回戦った時と同じようなら近接戦闘が強い可能性は高いがとりあえずどれだけ効くのかを確認したいので攻撃を喰らわないよう意識を完全に夢現に対して集中しながらレイピアを速度に乗せて攻撃出来るよう構える。
そのまま夢現の間合いに入りそうになったところで夢現が殴りかかってくる。前戦った時にも感じたが普通にあちらの方が速度が早く、さらにこちらも全速力で近づいていたので回避できそうにもない。ただそれは物理法則的にであり、それ以外の力で避けることは可能だろう。
夢現が殴りかかってくるのを見た瞬間に準備していた風の魔法を無詠唱で発動する。あらかじめイメージしていた、巨人を倒すのに使う装置のような動きを風の魔法である程度再現し拳を躱し後ろに回り込み、まだ続いている魔法で速度も増やし首近くに突きを入れ、突き刺すことに成功する。
前戦った時は短剣だっかがそれでも少ししか切れなかったので結果は良くなっているのだろう。
だが突き刺さったのにも関わらず痛がるような素振りを見せず裏拳を入れようとしてくる。それをそろそろ効果の切れそうな風の魔法を振り絞りレイピアを抜きつつ後方へ避難することに成功する。
これなら著作権的な問題は無いよね?
あったら描写を変えるけど大丈夫だろうか‥‥‥




