64話
またまた誤字報告ありがとうございます。
m(_ _)m
さっき門番の人が従魔登録という存在を教えてくれたので、他にやることも無いためギルドへ向かう。
俺は必要以上に目立つのはあまり好きではないので、
「フォル、少しの間だけ静かに隠れていてくれ」
と言いフォルを隠すように抱える。
幸いと言うべきか言葉をしっかりと理解しているようで、森を走っていた時とは違いとても静かになり、身を隠すように縮こまった。子供だからか、それともLv1だからか、それとも種族的になのかは分からないが体が小さいので周りから見ればよく見ない限り俺がフォルを持っていることは分からないだろう。
そんな状態のフォルに小さな声で耳元に「ありがとう」と伝える。それに答えるようにフォルが少し動いた。
フォルが大人しく隠れていてくれたお陰で特に目立つことなくギルドに着いた。
一応隠れていてくれてはいるがいつまでも窮屈な思いをさせる訳には行かないのですぐにギルドに入り、フランさんのもとへ行く。
それとギルドに入って周りの人に見られる心配はなくなったのでフォルに「もう大丈夫だよ、ありがと」と告げると顔をぴょこんと出した。
「こんにちは、フランさん」
「こんにちは、そちらの狐はどうしたのでしょうか?‥‥‥あ、もしかして従魔登録するためですか?」
自分で答えにたどり着いたようだ。伊達にギルドの受付嬢をやっていないということだろう。
「はい。この街の門番の人にギルドで従魔登録するといいと言われたので来ました。まぁそれがなくてもフォルの紹介に一応来たと思いますけど」
「そ、そうですか。では早速登録を始めましょう、その狐‥‥フォルという名前でしたね、その子をこの魔道具の上に乗せて貰えますか?」
最初にギルドで登録した時に使った魔道具が少しコンパクトになった感じの見た目の魔道具を指さしながらそう言われる。
「フォル、少しだけここに乗ってくれ」
「コン!」
フォルが頷いたのを確認して魔道具の上に乗せる。




