63話
60話を超えたのに未だに第1節が終わってない件。
そろそろ終わる予定ですがそれでも長くなりそうです。
誤字報告してくださった方ありがとうございます。
m(_ _)m
そのまま近づいていき狼との間が3mほどとなった時に狼の方向に軽く飛ぶ。
そして空中にいる状態で体をひねりながら
「『ウィンドカッター』」
「コン!」
と唱え風のオリジナル魔法を発動し、それを纏った足で近くまで迫っていた狼の顔目掛けて右足による蹴りを入れる。
魔法を発動したのと同時にフォルがなにか声を上げていたがおそらく『いっけー』的な事を思って鳴いたのだろう。多分。
狼はそれに対し噛み付くことで抵抗しようとしたが、俺の発動した魔法は『ウィンド』のように俺の足を纏っているがそれだけではなく、名前に『ウィンドカッター』とあるようにまとっている風が刃のように鋭くなっており、蹴りが短剣で切るのと同じようになっている。
なので狼のその抵抗が逆に仇となり口の下半分が切り落とされる。
だがそれだけでは終わらず勢いにより流れてきた俺の左足による追撃が狼の首へと襲う。
狼は口の下半分を切り落とされた痛みなどにより、判断能力が無いと言っていいほどまで落ち躱すことが出来ずまともにくらってしまう。
それにより狼の首は切り落とされるまではいかなかったが、それでも首に大きな切れ込みが出来てしまい体力は0になっていないだろうが生物的に生きることが出来なくなり死を遂げ、ポリゴンへと変わる。
だが足を止めることはせずそのまま草原へと向かい走っていく。
そのまま2分くらい走り残りの2匹の狼に追いつかれず、別の敵とも遭遇しずに、無事草原へとたどり着いた。
草原に出れない―――出たくない―――のか、それとも諦めたのかは分からないが俺が草原に出るとそれ以上追ってくるということは無かった。
それから街道に行きそのまま道に沿って最初の街へ行く。
街の門の前に着いた。最近はこの街にいる人が減ったのか門の前に人が並んでいるということはなかった。
というわけで街に入るために門番さんに話しかける。
「こんにちは。街に入りたいんですけど大丈夫ですか?」
「こんにちは。ギルドカードもしくは身分を証明でき・・・いや、その前にその動物なのかな?はどうしたんだい?」
「この子は近くにある森でテイムしました」
「テイムしているなら大丈夫かな。ただ忠告しておくけどテイムしている動物、またはモンスターが街で問題を起こしたらその主人が責任を取ることになるから気をつけるんだよ。じゃあ改めて、ギルドカードもしくは身分を証明出来るものを見せてもらえるかな?」
と、言われたのでギルドカードを渡しそれを確認してから返される。
「うん。大丈夫だよ。それとその狐だけどギルドで従魔登録することをおすすめするよ」
そう言われたので「ありがとうございます」と感謝してから街に入る。




