53話

石っころを倒したのを確認すると、ピッケルを取り出し採掘をする。宝石が出たがルビーだった。それ以外に目新しいものは出なかった。

というわけで門に触れ、外に出る。

するとファビルテに来る時に通った洞窟に出た。特に道が変わっているということもなく一本道なので迷うこともないのでそのまま進んでいく。

勿論、『ライト』を使うことを忘れない。たった今思い出したが思い出せてよかった。またあんなのに攻撃されるのはこちらもゴメンだし。

そこから何匹か蛇を狩ったが、特に問題なく洞窟の出口―――というより入口？―――に着いた。攻撃の時空間魔法の魔法剣にしていたが問題なく攻撃できたので恐らく生き物には効かないと言ったことは無いのだろう。

今日の目的は兎なので早速草原に向かう。途中前回通った時に見たような狼に何回か遭遇したが問題なく倒していく。だが今回は前回遭遇したような『プチ』には会わなかった。やはりレアなどだったようだ。

そういえばこの間はこの森を十分に探索しずにそのままファビルテに行ったし、探索などを今日、もしくは近いうちにするのもいいかもしれない。もし予想があってればあの『プチ』は所謂テイムモンスター、もしくはそれに準ずるものの可能性が高いし。

そんなことを考えていたら草原に着いた。なので早速行動に移すとする。空間魔法の魔法剣に関しては森を抜ける前に無の魔力を流し、戻しておく。最初の街に近い草原だからといって夢の使者(プレイヤー)がいないとは限らないし、見られて面倒事になるのはゴメンだし。

そんなわけで草原に入りしばらくすると、久しぶりに意識して気配を感知する。兎の位置を把握したので片手剣を構え走って向かう。

兎を見つけたので攻撃を仕掛ける。短剣ではないが出来るだけ角を狙うようにして剣を薙ぎ払う。すると狙い通り角に命中し、折れる。すると体力が無くなったのだろう兎はポリゴンと化す。

そのまま30匹ほど狩る。気配察知のおかげかすごい狩ることができた。

今になって気づいたがこれ、また夢現が現れるのでは？といった風に心配になる。