50話
風の魔法剣の確認ができたので次は土魔法の魔法剣を試してみるとしよう。
というわけで土魔法を唱えてみる。魔法名は『クリエイトストーン』で鑑定結果は
魔法:クリエイトストーン (込めたMPに比例した大きさの石を作り出す。硬度はINTに依存する)
というものだ。この魔法を広げた手の上に現れるようイメージし、発動する。
出てきたのは普通の石だ。いや、普通ではないな俺のイメージした形と大体の形のあっている石だ。
これを見て、と言うより魔法の性質故に魔法剣はあまり期待していなかったが、やはり期待は出来なそうだ。
しかし、この魔法に対しては結構使えそうだ。最近はする敵がいなくて使っていなかった投擲の球補充に使えるだろう。しかも自分が持ちやすく投げやすい形にできるからだ。
魔法を発動し終わり、土属性の魔力もなんとなく分かったので早速土の魔法剣にしてみる。
剣が光、光が収まると石でできた剣になっていた。まぁ想像通りな結果になったわけだ。ただ気になるとしたらこれは魔法攻撃の一種になるのか普通の物理攻撃になるのか、というところだな。物理ならば普通に弱体化の可能性が高いし。
土の魔法剣についてはこんな感じにして、最後になる空間魔法の魔法剣をやってみようと思う。
やってみようと思うができるかは分からない。何故ならこの魔法は最初から魔法がないのでどんな魔力かが分からない。
まぁ想像通りならアイテムボックスを魔法もしくはスキルに分類するとも空間系統のなにかになると思うので今回はアイテムボックスを使うイメージをしながら片手剣に魔力を込めようと思う。
アイテムボックスを使用する、正確には物体が違う空間?などに行くなど空間については考えながら魔力を込める。
それが項を成したのかは分からないが片手剣が光、光が収まるとガラスのような、と言うよりガラスよりも透明?みたいな片手剣となっている。何よりも屈折が凄いのか片手剣越しに見えるのは凄いのか歪んだものだった。
触るのはなんか怖かったので試しに地面に刺してみると凄いするりと入っていった。俺の予想があっていれば空間を切ったのだろう。
とまぁ全ての―――今俺が取得できる魔法―――の魔法剣を確認してみたがとりあえず空間はとても使えそうだ。まぁ使いすぎるのはよくないと思うしあれだけ強いとなにか条件とかもありそうだし。
(ちなみに無魔法は普段俺がやっている普通の剣に戻すのに使う魔力と同じだった。それにこの魔法にも詠唱はなかった)




