38話
時間が足りないですよね。
1日が少ない
ログアウトしたら夕食をとる。家に誰もいないのでインスタント食品で済まし続けると体に悪いかもしれないのでちゃんと自炊する。ほとんどインし続けてるし。しかしそれとは逆に体の調子が悪くなってはいない。これまでフルダイブのVRゲームはなかったので分からないがこういうのは体に悪いというイメージがあったのだ。まぁ大丈夫っぽいからいいが。
夕食を食べ終え食器などを洗ってから風呂に入る。風呂から出ると家の戸締りの最終確認、寝支度をしたらログインする。
ログインすると宿の部屋に出る。
まずはあらかじめやろうと思っていたことをやる。
「おいで『ルート』」
そう言うと目の前に黄緑の魔法陣が出てひかるとルートが現れた。
『やぁ、ソラン呼んだかい?それと久しぶり』
そうか、強化融合を何回かしていたから久しぶりという気はしなかったが、こうして会うのは久しぶりになるのか。
「あぁ、久しぶりだな。それとこれ、ルートの力には助かっているからなお礼だ」
そう言いさっき買ったクレオを渡す。ルートはそれを受け取り、というより体格的に持って食べるのは難しそうだったので机の上にクレオを俺が置きルートはそれを食べ始める。
『うん。美味しいねこれ、それと君は暇しない人だね』
笑顔でそう言われた
「う〜ん、そうか?」
『そうだよ、夢現とは戦うし通行の番人の真とも戦うし。さすがに夢現に勝つとは思わなかったよ』
そう言われれば確かに。というかなんで分かるんだ?まぁ理由は想像つくが。
『あぁ、言ってなかったね。と言ってもだいたい察してるっぽいけど君がボクと融合している時は視界が共有されるからね。だからわかるんだよ』
「それなら融合している時に会話はできるのか?」
『出来ると思うよ。今はまだ完全に同調できていないから無理だけど。ボクがずっと召喚されたままにできず送還されてしまうのもそれが原因だよ。あ、もう時間だねこれありがと、美味しかったよ』
そういうとルートは送還されてしまった。それにしても同調か。前より長く召喚されたままにできたから何回も融合することで増えるのだろう。
そのあとは宿を出てギルドへと向かう。




