33話
今回出た宝石はサファイアのみだった。ちなみにだが名前は普通に宝石になっているがルビーもガーネットもサファイアも原石なので磨いたりしないとダメだろう。
他に目新しいものはなかった。というか凄く大量の鉱石が出たがどうしようか?流石にお遊び程度の鍛冶なのでこれを使い切ることは近いうちには無理だろう。ギルドだったら買い取ってくれるかな。それにグンデさんに渡すのもいいかもしれない。まぁこんなところで取れるものだからグンデさんには必要ないかもしれないが。
もうここでできることはないと思うので扉に触れ出るよう選択する。
それから6回ほど繰り返し魔石も無事回収できた。武器のレベルがというより魔法剣(仮)が強すぎるのであまり使いすぎると戦闘の仕方を忘れて鈍りそうだ。
転移し終えると違和感しか無かった。何故かって?石っころがいないんだよ。いや、正確には石ではない。と言ったところか。石ではなければなんだ?と聞かれたら鉄だ、としか答えれないだろう。
なんなん?このゲームは同じやつを倒しすぎると強化種(暫定仮称:ペナルティモンスター)が出てくるのか?
まぁ考えたところでしょうがない。とりあえず近づいて動き出したところで看破を使用しよう。こいつは動いていない状態だとモンスター判定されないのか、石っころの場合『魔法粘土(乾燥)』と出ていたし。
というわけで近づき動き出したので看破
『アイアン・ゴーレム(通行の番人)』
ステータス――――――――熟練度不足のため測定不能
スキル――――――――熟練度不足のため測定不能
と、出た。アイアン・ゴーレムらしい。魔法粘土から鉄とは凄い進化をしたものだ。
それにしてもアイアンか。前に何かでアイアンとは鉄だけを表すのではなくそれ以外を表す場合もあると聞いた気がする。それに勝てた場合金属が大量に手に入りそうなのでボーナスキャラだろう。勝てさえすれば。
今の俺でも
たとえ武器が強かろうと流石に金属は切れる気がしない。魔法剣でもだ。石っころの時は相性的に余裕で切り飛ばせたが鉄なのでそうはいかないだろう。とりあえずレイピアを闇属性にして、短剣は金属の状態にしておこう。今回は短剣は攻撃を弾く(これからはパリィと呼ぶ)ことに専念する。なので変に属性を変えても慣れていないだけ不安定になるだろう。
準備が色々足りなく勝てるかどうかも分からないが焦らず冷静に判断し、倒せるよう頑張るとしよう。
こういったイレギュラーは結構面倒だ。夢現の時もそうだったが適応能力と判断能力を鍛えられるしいい経験だと思うことにしよう。
というわけで久々の
『強化融合:ルート』
と、唱える。これを使うのは久しぶりだがこれまでは使う必要がなかった。これもいい機会だろう。後でルートと話でもするか。と、今は余計なことを考えたがすぐに思考の外へと放る。
では、行くとしよう。




