26話
グロ表現と思われる描写が入っております。苦手な方がいたらすいません。m(_ _)m
グンデさんについて行き鍛冶場まで向かう。鍛冶場に着くと「少しここで待っていてくれ」と言われたので待つ。
するとグンデさんは切れ味の良さそうな鋭い斧とちょっと神秘的な雰囲気のあるポーションを2つ持ってきた。あれで切るのか、ちょっと怖いな。
「武器は何を使うか聞いておらんかったの、何を使うのじゃ?」
「最近はレイピアを使ってもう片方で短剣を使ってますね」
と、答えると驚いたと言わんばかりに目を見開いて俺を見てきた。
「お主二刀流が使えるのか、ポーションを2本持ってきて正解だったのう」
二刀流とはそんなにすごいことなのだろうか?と、聞いてみると
「バカもん!二刀流とは2つの武器をひとつで使っている時と変わらないように動けると取得のできるスキルなのじゃぞ」
そう言われたが難しいのだろうか?
「お主分かっておらんようじゃが2つの武器を同時に使うのは結構大変なんじゃぞ、2箇所を的確に狙わねばならんからの」
と、言われる。確かに最初の方は難しかったな。でも俺が簡単に感じてできたのは恐らく夢の使者だからではなかろうか?きっとそうだろう。
「もういいわい、夢現を倒せたのも納得じゃのう。では早速お前さんの武器を作るぞい。ブラングによるとお主が倒したのはホーン・ラビットじゃったな、では角を出せ」
そう言われたのでアイテムボックスから夢現の角を取りだし渡す。
「随分とでかいのう、これならレイピアと短剣両方作るのに足りそうじゃのう」
その後いろいろグンデさんは準備をして、終わると声をかけてくる。
「それでは始めるかの。まずは短剣を作る、短剣を使う方の腕を出してくれ」
そう言われたので台の上に右手を置く。なんだろ怖いというより注射を待つ時の緊張感に似ている気がする。
そしてグンデさんにポーションを渡される。試しに鑑定してみたが名前すらわからなかった。
「そのポーションは『ハイポーション』という名前で1つ使うと1箇所の部位破損までなら再生できる代物じゃ。腕を切ってわしが回収をしたらかけるといい」
ハイポーションというらしい。それにしてもポーションか、これまでポーションを使っても買ってもいなかったな。今度作ってみようかな?
「準備は良いか?では行くぞ!」
そう言うとグンデさんは斧で俺の腕を切り払う。
「ガッッッ」と声が自然に出る。ゲームだから軽減されているがすごい痛い。それと腕が無くなるという不思議な感覚で少し気持ち悪くなる。俺はグンデさんが回収したのを確認すると脊髄反射なみの行動でポーションを腕にかける。すると失われた部分に光が発生しスライムのように変形していき腕の形をとると光がなくなり腕が復活する。
さっきまでの痛みがうそのように痛みが無くなる。
俺がそんなことを気にしている間にグンデさんは腕と角をカットした一部を金属と一緒に入れて加熱をしている。現実でやったら不純物ありすぎで使い物にならないものができるだろう。本当に変なところでゲームだ。
するとグンデさんは金属を取り出し始める。溶けたのだろう。そして短剣の形を取り、また熱する。そしてまた取り出し始め、時々「フッ」という声を出しながら短剣を槌で打っていく。それを何度も繰り返していく。
前に俺が作った時はすぐに終えたが、やはりちゃんとやるには何回も打ち直した方が良いのだろうか?
「ふむ。終わったぞ」
そう言いながら短剣を渡される。持った瞬間に手にくっついたと錯覚するぐらい手に馴染む。




