221話

フランさんが黙りこくってから数分。

俺はと言うと、話しかけることせず、ただじっと待っていた。この状況になったのはある意味俺のせいでもあるし、それにフランさんを連れていくのには必要な情報なのだし、思い出してもらうのをやめるわけにはいかない。

そのまま余計なことはせずに待っていると

「私が覚えている限りですと、ソランさんの心配しているようなことは無かったと思います。ただ、私はギルド職員となってから日が浅いため、完全な答え‥‥‥という訳ではありません。ですので、一応ギルドマスターにも確認を取ってみようと思うのですが、イベントまではまだ時間がありましたよね？」

「はい。イベントまではまだ数日あるので。あと、純粋な疑問なんですけど、ギルド職員なのに俺について行っていいんですか？」

俺に付いてくるのは安全なら俺は別にいいんだが、仕事は大丈夫なのだろうか？

と言っても、俺の担当以外の仕事をしているところは見た事がないが。