210話

食べ終わったので、宿を出てから露店に足を運び、果物類を買いながらギルドへと向かう。特に目新しいものはなかったので、リンゴっぽいやつを10個ほど買っておく。

その後は特に道に迷ったり絡まれたりすることなくギルドに着いた。

中に入るとちゃんとフランさんがいた。俺が入ってきたことに気づくと、にこりと微笑んだ。

「おはようございます、フランさん」

「はい、おはようございます。今日は何をするんですか？」

「何をするかはまだ決まってないんですけど、何個か聞きたいことがあったので」

「そうですか。私にわかる事だといいのですが」

それにしても、本日ではなくて今日と言われたことから敬語などもかなり抜けてきてそうだな。つまり、仕事的な付き合いから少しだけあがったのかな？

それと、フランさんが分かるかだけど、これは分からないな。と言っても身体強化系の魔法とかは普通に分かると思うが。取得法はともかく、その存在の有無など。