194話

吹き飛ばされた兎は二度と立ち上がることはなくポリゴンへと変わっていく。

《フォルがホーン・ラビットを討伐しました》

ホーン・ラビットの肉×1 ホーン・ラビットの毛皮×2

ふむ。どうやらフォルが倒した場合でも俺にドロップアイテムが来るようだ。

これでフォルが強くなれば狩りの効率が2倍になるが、何が手に入ったのかが分からなくなりそうだ。

と、そんなことはその時に考えればいいとしてだ。俺はフォルに向かって手を向け、ひょいひょいと動かして仕草で戻ってくるよう伝える。

すると、すぐにフォルは戻ってきて、俺の腕へと飛び込んできた。まぁ、予想通りの行動なので、特に焦ることなくだき抱える。

「1人で戦っての、初勝利おめでとさん。それと、さっきの魔法ってもしかしてだが、俺がさっきやった火魔法の真似か？」

「こん！こんこん！」

うん。俺に褒められたのが嬉しかったのかすごい喜んでいる。‥‥‥完全に最後にした質問は聞いていないな。

まぁ、初勝利だし、収まるまで待っているか。