154話
人との会話。書くの難しいです
「そうじゃのぅ。とりあえず、お主がフランの夢の中に入ってから何をやったのかを教えて欲しいのぅ。その後にフランの話も聞いて、色々確認をしたいのぅ。夢の使者達にとっては迂闊に話せない内容でも我々住人にとっては貴重なデータじゃからのぅ」
確かにそうか。昔はどうだったか知らないが、少なくとも今の時代には夢の使者に対しての情報も、過去の文献に乗っている極わずかな情報を照らし合わせて作った資料を元にするしかない。
それに、夢の使者しか外部からの介入ができない、昨日フランさんがかかっていた夢現に関係する病―――分かりにくいから夢現病でいいか―――に対する圧倒的に少ない助かった例だからそちらの情報も欲しいのか。
住人は、夢の使者のように復活することができない。なので、こういった死亡率の高い夢現病の対処法などで生き残る確率を上げたいのだろう。
「はい、分かりました。ちなみにブラングさんはフランさんの話をもう聞いたのですか?」
という質問に答えたのはブラングさん‥‥‥ではなくフランさんだった。
「いいえ、まだ話していませんよ、ソランさん。私個人としてもソランさんが何をしたのかが知りたかったですし、元々ソランさんにも話す予定でしたので、ギルドマスターに頼んで待ってもらったのです」
「そうじゃのぅ。儂的には先に報告して欲しかったのじゃがの。ソラン、お主の話を聞いてから分かる範囲で時系列的にまとめる方が良いかと思ったからのぅ。それに‥‥いや、なんでもないわぃ。それで、早速話を聞きたいのじゃが」
まぁ、確かにそうなのかな?あの夢現が光出して弱体化?した時なんかは俺とフランさん両方で何が起こったのか。がわかった方がいいだろうし、それが分かれば夢現や夢現病に何らかの特攻?的なものが出来るかもしれないし。
それと、ブラングさんが何か言いかけて言うのをやめたが、隣の耳を赤くしているフランさんに関係があるのだろうか?まぁ、あるんだろうな。チラッと視線で見ていたし。
まぁ、これは一旦置いといて、先に昨日何をしたのかを説明しよう。
というかその前に『ルート』の説明をしておいた方がいいのか?と言っても、俺もルート、ひいては妖精のことはあまり分からないんだけどな。
「ブラングさん、話す前に1つだけ言っておきます。ちょっと言い方が変になりましたが別に警告とかそういった話では無いので気楽に聞いてください。実は俺がこの世界に来る前に出会った存在、風の妖精の『ルート』という奴がいるんですが、スムーズに夢?の中で行動できたのはひとえにこいつのおかげです」
「そう!そうですよ、ギルドマスター。今までショック?で忘れてましたがソランさん、妖精と契約していたんですよ!」
「む?ソランそれは本当か?妖精といえば、過去に夢の使者の存在が消えてから数番目に姿を消した種族じゃぞ」
え?妖精は珍しいのかな?と思っていたけど、絶滅‥‥は姿を見せなくなっだけだから違うとしても似たような感じだったのか。それならあのフランさんの思考停止ぶりにも頷けるな。
というか、フランさん。契約ってなんですか?契約って。そんなことした覚え全くないんですが。
まぁ、俺はこの世界の常識はほとんど無いに等しいんだし、聞けばいいのか。
「えーと、妖精という種族が珍しいのかな?とは思っていたんですが、珍しいどころじゃなかったんですね。それと、フランさん。契約ってなんですか?そんなのした覚えはないんですが」
「え?‥‥え!?契約してないんですか?それなのにあれほどの『風』を使っていたんですか?」
「あれは『強化融合』、まぁ『力を貸して』と読むらしいんですが、それをこの世界に来る時にルートに貰って、それのお陰でルートと合体?スキル的には融合?をしてルートの力を俺が使えるようにして貰ってるんですよ。これって契約なんですか?というか、契約について教えてください」
「確かに、記録に載っている契約とは違うような気がします。そうですよね?ギルドマスター」
「うむ。確かにそうじゃのう。契約とは行うと『契約』というスキルが貰えるからのぅ。じゃからその『強化融合』とは全く違うのぅ。それに『契約』スキルの効果は時間制限付きで対象を呼び出せたり、対象の力を扱えたりすると言った感じのはずじゃから全くもって別のスキルじゃのぅ」
う〜ん。その『契約』スキルって『強化融合』の下位スキルなんじゃ?まぁ呼び出せる。という点では契約の方が上かもしれないが、ルートの言う通りならこれもそのうち出来るようになるだろうし。
「まぁ、現状で違いはよく分かりませんね。とりあえず、このルートにあの夢?の世界のことを軽く聞いて後は、恐らく夢の使者としての直感?に任せて進んで行ったら、フランさんのいた場所に着いた。という感じですね」
よく分からないので、契約と、強化融合の違いに関しての話をは強制的に終わらせる。
〜〜〜〜〜夢現との戦闘を説明〜〜〜〜〜
「と、瀕死になった夢現が苦しそうにしたかと思ったら何処か優しい感じのする光に包まれて、フランさんがこれからダメージが入りますって言ってたので後は、単純にこれまで戦った夢現と同じように相手しただけですね。最後は相打ちかと思ったんですけど、夢現の、体力が尽きて勝ちましたね。俺の話は以上です」
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