140話
無理矢理感があるかもしれません
『ソラン、取り敢えずお疲れ様。それで聞きたいのはあとどれ位でこの空間から出られるのか?だよね?』
「あぁ、ルートもお疲れ様。正直ルートがいなかったらここまで余裕をもって戦えていなかっただろうし。
それで、分かるか?まぁ、分からないならそれでもいいんだが」
ルートを見たフランさんは驚いて絶句?していたが、すぐに他人から見られる羞恥心?が現れたのか『バッ』という効果音がつきそうな勢いで俺から離れた。
まぁ、今はルートの話の方が重要なので、取り敢えずフランさんの動きに関してはスルーしておく。
『う〜ん、分かるといえば分かるんだけど、正確な時間は分からないかな。多分だけど数分、多くても10分程じゃないかな?』
「そうか。ありがと」
『どういたしまして〜。じゃぁまたね〜』
と言うとルートは消えてしまった。
夢現を倒したから無制限に呼び出すことが出来なくなったのだろうか。
まぁ、理由はともあれ、聞きたいことはちゃんと聞けたので良しとしよう。
「というわけで、フランさん。あと数分で戻れるらしいですよ」
「え?あ、はい。そうみたいですね」
どうやらフランさん、ルートを見てなんか思考が追いついていないようだ。ルート―――というより、妖精―――は珍しいのだろうか?まぁ、珍しいという言葉はルートに失礼かもしれないが。
そんな惚けた?フランさんに苦笑してから、話しかけて正気?に戻して雑談をして、数分が経った。
突然周りが光り出して、どんどん森が消えていく。
「フランさん、そろそろ時間ですかね?」
「えぇ、そうでしょうね。というか、そうじゃなかったら泣きますよ?私。こんな光景もうコリゴリです!」
そして、どんどん光が大きくなっていき、俺とフランさんを包み‥‥‥
次回、もしくはその次がエピローグですかね




