134話

カウンターされないように1度距離を取り、またくるくる夢現を中心として回る。

回りながら夢現の様子を確認してみると、完全に弱っていた。

左足は完全に千切れてはいないが、既に重傷で、もうほとんど動けなさそうだ。

絵面的にはあれだが、これから始まる戦いはもはや戦いとは呼べるようなものではなく、とても一方的になりそうだ。

まぁ、これは夢現が別の攻撃方法や変身能力的なものを持っていないという前提がいるが。

まぁ、というわけで夢現はもうとても抵抗できなさそうなので、トドメを誘うと思う。

レイピアを前に突き出し、その状態をキープしたまま夢現の方へと駆けていく。

そして、夢現の背中に刺す。

夢現は攻撃に気づいて回避したが、両腕なしの左足の太もも重傷、という状態でろくに動けず、抵抗虚しく？レイピアが突き刺さる。

そして、レイピアを横へ『ルート』の風の力を使いながら体を回転させて切腹(背中)みたいなことをする。