117話
少なめ。
上を見ればどんどん夢現が迫ってくる。ここで幸いなのは、アニメ等みたいに『シュン』って感じで消えて、上から降りてくるのがとても早くなる、と言ったことが起きなかったことだろう。
スキルのおかげで痛みも引いたし、移動しよう。
このままここにいても夢現の下敷きになるだけだし。
『ルート』の風を使って跳ね起きるように移動し、とりあえずフランさんのいる檻?に隠れるよう夢現のいる反対側へと回る。
そして、夢現が空中にいる邪魔のない今のうちに、フランさんのいる檻?を攻撃したらどうなるのかを確かめてみる。
レイピアを強く握りしめ、属性は今のままの水属性の強化状態で試す。間違っても、火属性でやるようなことはしない。
攻撃は居合切りと言えるのかは分からないがそんな感じの攻撃をしてみる。
レイピアを右側へ回し、振り抜く。そして、檻?にぶつかり、手応えを感じることなく振り終わる。
切れたか?と思ったが、檻?には切れ筋どころか、傷すらなかった。
もう一度やってみるが、結果は変わらなかった。
試しに少しだけゆっくり(問題なく視認できる速さ)にして切ってみると、不思議?なことが起きていた。
なんと、檻?の蔓と蔓の間のところにレイピアが言ってもレイピアの刀身?が中へ入らなかったのだ。
普通に考えればおかしいことでは無いのだが、今俺が使っているレイピアは水属性の強化状態だ。これの特徴はレイピアの柄の部分から水が常に吹き出して?いる。というものだ。
つまり、蔓と蔓の間に来た時刀身?が中に入らないとおかしいのだ。
どういうことなのか蔓と蔓の間を指で触れてみる。
すると、問題なく中に入った。
どういうことなのかもう少し調べてみたいが、そろそろ夢現が地面に着くのでもう少し距離をとるため離れる。
お昼寝をしたら19時だった時の恐怖
頑張って書きました。




