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スキル『砦』を使って快適ダンジョンライフ  作者: 日進月歩
第三章 皇居ダンジョンへ行こう!
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連れて行ってくれますか?いいえ、連れて行きません


 と言う訳で、明日皇居ダンジョンに行った時に私の防具を選ぶことが決定したわけですが、まぁあの防具を着る事を考えればましと思いましょう。

 そしてきちんとした防具を着る事によって皆さんが安心してくれるなら必要経費と言う事で!



 あーさー、今日の予定は朝一で皇居ダンジョンへ行った時にまず1階層だけを探索して入り口上の石の色がどれだけ減るかを確認。

 その後は通常通りに探索し、夕方早めに切り上げて私の弓を買いに行く予定です。

 ですので、ミミちゃんに聞いてみたところ、今日は付いてくるとの事。

 毎日お家でお留守番するのにも飽きたんでしょうかね?



 と言う訳でやって来ました皇居ダンジョン!

 ここでね、またKD対策室の方達からPTに空きがあるのなら一人連れて行ってくれないかと言う要望がありました。


 なんでも自分たちと私たちの戦い方などの違いを知りたいんだそうです。

 でもね、逆に言うとKD対策室の方がいない方がいつも通りになるので、これも丁寧にお断りしました。


 そして久しぶりの1階層ですが、当然敵は雑魚も雑魚なんでね、サクサクッと進みます。

 もちろん初めて見る敵にミミちゃんも最初は興奮し、自ら倒しに行くこともありましたが敵が弱すぎたのか1匹倒した段階で興味を無くした模様。

 その後はわたしの膝の上でまったりしたり、たまに降りてお散歩したりしていました。


 そして、私もたまには攻撃したいという事を伝えると許可してもらえたので、敵が近づく前に弓で倒したりもして、最終的に15匹敵を倒して出口へ。

 この15匹と言うのですが、実はKD対策室の方から指定がありまして、なるべく15匹倒して出て来て下さいと言われていました。

 なんでも事前に1PTだけ入り、15匹倒して出て来ているのでそれに合わせてほしいそうです。

 もちろん無理なら必要ないとの事でしたが、敵がいれば無理と言うことは無いのでね、最初はちょっと足りなかったのですが、探して何とか15匹倒しました。


 そして外へ出たのですが、皆さん驚いている様子。


「えっと、今回は敵を何匹くらい倒しましたか?」

「言われた通り全部で15匹ですね」


 そう葵さんが答えるとますます驚いた様子。どうしたのでしょうか?


 詳しく聞いてみると、どうやら入り口上の石(氾濫はんらんゲージと呼んでいるそうです)の色をデジカメで記録しておき、私達が入る前と後でその色合いを比べてどのくらい減ったかを調べたそうです。

 しかも、昨日のうちにKD対策室の方で1PTだけダンジョンに入って15匹倒し、どのくらい色が減ったのかを調べてあったそうですが、その時は色はほとんど変わらなかったらしいのですが、私達が出てきた時は肉眼で見ても明らかに薄くなったのが分かるほどだったそうです。


 そしてさらに、コンピューター解析で色の減り具合?色合いの変化具合?を計算してみたところ、実に10倍位差があるのではないか?との事でした。


 んー、そうなると敵のレベルとかではなく、私達のレベルとかそういった物が関係するのでしょうか?


 10倍……なんかちょーっと心当たりがありますよ?

 あー、でもレベルの合計差が10倍と言う事もあるのかな?


 というか、色の変わり具合で10倍とか判るんですかね?

 あぁ、超高精度のデジカメで記録しているんですね。そしてそれをコンピューター解析しているんですかそうですか。

 さすが国の機関、お金がありますね!


 そしてわたしの表情に何か思う所が有ったのか


「えっと、何か心当たりがありましたか?」

「知佳ちゃん何かあるの?」


 んー、これって言っても大丈夫なんでしょうかね?

 と言う事で、玲子さんを呼んで耳元でごしょごしょと……


「あるというかなんというか、10倍ってさ、お互いのPTのレベルの合計の差かも知れないけど、カルマの値の合計の差がその位あるんじゃないかなーって思って……」


 そう伝えると玲子さんも納得したようですが、内容が内容なので言って良いものかどうか悩んでいる様子です。

 これがね、私以外の人たちのカルマ値との差なら言っても問題ないと思うのですが、私のは特段多いのでね。

 とはいえ、DPを渡したりなんだりですでに私(私達?)が世界初のダンジョンクリアメンバーと言うのはKD対策室の方達には公然の秘密っぽいので、言っちゃってもいいのかな?

 そう考えていると、どうやら玲子さんは方針を固めたようで


「とりあえず、昨日調べたPTの方たちの合計レベルって、教えていただけますか?」

「合計……ですか?確か30だったと思います」

「なるほど……」

「もしかして、レベルが関係が?」


 KD対策室の方は何か判ったのかと、期待したような表情をしていましたが


「いえ、たぶん違います……んー、これは一応ここだけのオフレコと言う形にしてほしいのですがいいですか?」

「ここだけですか?それだと氾濫ゲージの減りの差異の理由を上にあげられないのでさすがに困るのですが……」

「あぁ、伏せるのはごく一部だけなのですが……」

「内容次第、ですかね?その部分を伏せてでも減り方の差異を説明できるのなら」

「えっとですね、とりあえず減りの違いの理由は、あくまでも憶測ですがカルマ値の差ではないかと思います」

「カルマ値の差、ですか?というと、KD対策室のメンバーと皆さんで10倍近い差があるという事ですか?」

「そこは実際の値を見てみないと分かりませんが、10倍という差が出るのはその位しか思いつかないですね」


 そしてお互いのPTの合計値を出してみようという事になったのですが、私達は10階層以降の探索でさらにカルマ値が上がっていたというのもあり(ついでにレベルも上がっていましたが)5人の合計値が185ありました。

 それに対してKD対策室の方たちの合計値は18だったようで、ほぼ10倍の値ですね。


 その結果を聞いたKD対策室の方たちは、ある程度納得がいったようで今後カルマ値を元に色々調べて行く事にするそうです。

 そしてわたし達のカルマ値の合計値は、詳しい値は秘匿するようお願いしておきました。

 その詳しい値は分からなくても、他のPTとの差異で調べてそれを理由として挙げるようです。


 そんなこんなでKD対策室の方達からの依頼も無事終わり、私達は18階の続きから始める事にしました。



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