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恋をした瞬間に死ぬ呪いなので、無口な騎士様とは家族のふりをします  作者: 百花繚乱


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第5話:心拍数が上がらない理由/触れない優しさ

 不思議なことに、

 レオンと一緒にいると、

 心拍数は安定していた。


「……どうしてでしょう」


「感情が動いていないからだ」


「それ、悲しくないですか」


「……安全だ」


 安全。

 それは、私にとって一番大事な言葉。


 なのに。


 夜、部屋で一人になると、

 胸が少しだけ苦しくなる。


 感情は、動いている。

 ただ、彼の前では――

 静かに抑え込まれているだけ。


 不思議なことに、

 レオンと一緒にいると、

 心拍数は安定していた。


「……どうしてでしょう」


「感情が動いていないからだ」


「それ、悲しくないですか」


「……安全だ」


 安全。

 それは、私にとって一番大事な言葉。


 なのに。


 夜、部屋で一人になると、

 胸が少しだけ苦しくなる。


 感情は、動いている。

 ただ、彼の前では――

 静かに抑え込まれているだけ。

 階段で足を滑らせた。


 その瞬間、

 レオンの腕が“触れない距離”で私を止めた。


 布越し。

 体温が、かすかに伝わる。


「……大丈夫か」


「はい」


 心拍数が、少し上がった。


 でも、致命的じゃない。


 私は初めて気づく。


 この人は、

 私が死なない範囲で、

 一番近くにいてくれる。

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― 新着の感想 ―
感情を抑えながらも、騎士の絶妙な距離感に守られる安心感と微かな心の揺れが丁寧に描かれていて、読んでいて胸がじんわり温かくなる回です。 「死なない距離で寄り添う」という逆説的な優しさが切なくも愛おしい瞬…
「安全」という言葉が、救いであり、檻でもあると気づかされる回。 心拍が安定している=心が動いていない、という残酷な事実。 階段のシーンの“触れない支え”は、この作品を象徴する名場面です。 恋ではない、…
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