表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【2024/11/29書籍①発売】無理ゲー転生王女(クソゲー悪役令嬢外伝)~隣国王子に婚約破棄されたけど、絶対生き延びてやる!  作者: タカば
転生王女はおうちに帰りたい

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/92

ディーのアイデア

「簡単な設計図をお渡ししますので、材料を集めてとにかく組み立ててください。精度は低くて構いません。それらしい形になっていれば十分です」

「それじゃ、役には立たないんじゃないの?」

「通常は。しかし、こちらには女神の加護があります」

「あ……!」


 私は思わず声をあげた。


「コレット?」


 不思議そうな兄様たちに、奇跡の力の特性を説明する。


「女神はすでにあるものに力を与えるのが得意なの。虹瑪瑙のペンダントに加護を加えたり、創造神様の像を巨大な鎧に変えたり。雑に組み上げられたボウガンでも、仕上げに奇跡の力を加えれば、最高精度の武器に産まれかわる……そういうことでしょ?」

「その通りです」

「職人が必要ないのはわかったが……さきほど、女神の力を使い果たしたと言ってなかったか?」


 そういえばそうだった。

 私の胸に下げている虹瑪瑙は相変わらず真っ黒なままだ。武器に加護を与えて回れるほどの力があるようには見えない。

 ディーはユキヒョウの姿で、人間くさくため息をつく。


「そこは、回復した端から消費するしかないでしょうね。私としては、コレット様をお守りする力をある程度確保しておきたいところですが」

「そこは、俺たち護衛がカバーすればいい」


 オスカーが一歩前に出る。ディーは彼を見上げたあと、ふっと視線をそらした。


「そういうことにしておきましょう。ジルベール殿下、ダリウス卿、いかがでしょうか」

「君の案を採用しよう。武器製造が十分実現可能なプランだということはわかったし、かわいい妹をずっと戦場に縛り付けておくわけにはいかない」


 たし、とディーがまたタブレットを肉球で叩いた。

 画面が切り替わり、ずらっと四角が並んだ、現代日本人には非常になじみ深いデザインになる。いわゆる表計算ソフトの書式だ。


「ジルベール殿下、こちらが武器製造に必要な資材の試算になります。集めるのにどれくらいかかりますか」

「……複数回に分けて届けさせるとして、まず明日にでも第一陣を、三日後に第二陣、五日後に第三陣、といったところかな」

「そこに武器製造の工程が加わるとして……早くて七日、遅くとも十日後には武器をそろえましょう」

「助かる。コレットもそれでいいかい?」


 こちらを振り向くジルベール兄様に、私はにっこり笑い返した。


「構わないわ。対抗策が整うまでの防衛はまかせて」


 はあ、と大きく息を吐いてジルベール兄様が肩を落とす。


「空飛ぶドラゴンが出て来たときにはどうなることかと思ったけど、なんとか生き残れそうだね?」

「対抗策はあるんです。がんばりましょうお兄様!」

「はは、頼もしいな。まさか妹が女神の聖女になるとは思わなかったよ」


 お兄様はへにゃ、と力なく笑った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓書籍版はこちら!↓
表紙絵
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ