表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
おばちゃんダイバーは浅い層で頑張ります  作者: きむらきむこ
ポーションメーカー

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

55/60

 出向期間

 翌日は午前はポーション作りで、午後からダンジョンだった。




 護衛が佐藤くんだった。




 見事に空回りしまくりで、仕事が終わってからも思い出しては身悶えしている。



 今日も一緒だった松本さんは、薄っすら察してたようでちょっとニヤつきながらも、私にはなにも言わなかった。くっそ~。



 自分のことはさておいて、このダンジョンとポーション作りのシステムは、レベル上げには良いかもしれない。ダンジョンの中で松本さんから魔法の使い方を教えてもらうのだが、ものすごく勉強になる。そして、ポーション作りの際に役立っている。たった2日の、それも半日のダンジョン行きで私の水魔法はかなり制御されてきた。


 ふふん、笹山め、お前損してるぞ。あの時、ダンジョンに行きますって言ってホント〜に良かった。半年経ったら、私スッゴイレベル上がってると思う。



 夜に、藤田と飲みに出た。周りに何も無いとは言え、駅前にでたら一応居酒屋があった。帰りはタクシーだな。


 案の定、藤田にもバレバレのようだったが当てこすられただけで、ハッキリとは言われなかった。流石に付き合いが長いだけのことはある。私は女子なのだが、恋バナが苦手なのだ。


 二人で、魔力制御の話をし、松本さんや田中さんの水魔法に感動したとか、寮母さんに惚れる話をバカバカしくした。藤田も寮母さんのアレコレに、「♪一生一緒にいてくれや」となったらしい。


 どうしよう、もう小塚に戻れない身体になったかも、とお酒を飲みながら笑って、昨日今日の失敗を忘れるように頑張った。もちろん、そんなのは無理なんだけど。今晩も布団に入ってから悶えまくるに違いない。







 それから4ヶ月、なぜか私は佐藤くんとお付き合いをしている。私の気持ちを知ってる周りがお膳立てして外堀を埋めていき、佐藤くんはそれに流されて〜という感じで仕上がった。


 私としては外堀を埋めて、というか、私以外の選択肢を選べないように佐藤くんの周りがぐるっと堀が掘られたのでは?という気持ちでいる。


 なんでこんな風に話が進んだのかは分からないが、不満はない。有り難く円満なお付き合い、を進めている。


 小塚商会に戻らず、このまま田中DP販売㈱で働くのもアリかな、と私も周りに流されつつある。思うに昭和の結婚ってこんな風だったのではなかろうか?仲人おばさん的な人が話を進め、特に不満がない人達は粛々と結婚に向かったのだろうなぁ。


 佐藤くんはともかく、私に不満のあろうはずがない。

可愛くて、働きもので気働きのできる素敵な恋人なんだも〜ん。このまま夫婦になったら、家事もほとんど会社で外注出来そうだしなぁ。ん?寮母さんにこのままお世話になれるよね?田中さんに確認しとこう。イヤ、その前に結婚有りや無しやを佐藤くんに確認するほうが先か。


 うん、そこは流石に私も自分で確認しづらいわ。だからって私が乙女ムーブ出すのもなぁ。似合わないったらありゃしない。うん、普通はもっとお付き合いの段階でこんなモダモダがあるんだろうな。我ながら少女漫画的な可愛さが遠い。


あ、佐藤くん、え?どこ行くの?わぁ、可愛いおうち、会社のそばにこんな戸建てあったんだ〜。ええ〜?ここ?ここ住むの!?

3LDK?どうかなって、気に入ったに決まってるじゃん!寮母さんの紹介で掃除と洗濯のアウトソーシング契約も考えてるって!?控えめに言ってもサイッコー!

 

 うん、外堀が埋まってたのは私もだったわ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 引き抜かれちゃったw フルネームじゃない方が戻ったからセーフかな? ノウハウはあるし
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ