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「うー寒い!」


寒い風呂場に足を踏み入れ風呂桶のお湯を2~3杯身体にかけ、身体や頭を素早く洗ってから風呂桶に身体を沈めた。


「くー沁みる」


少し熱めのお湯が身体に沁みる。


風呂桶の中で体育座りをするようして足を抱え、身体を縮込ませて全身を湯の中に入れた。


ホント、社宅の風呂は狭いよな。


子供ならともかく大人には狭すぎる。


こんな狭さだといくら風呂に浸かっていても疲れが取れる気がしないわ。


身体を折り曲げ膝の上の腕に顎を乗せて愚痴る。


偶にはプールとは言わないが、温泉のような広い風呂で手足を伸ばして浸かりたいものだ。


そんな事を思いながら風呂に入っていたらいつの間にか寝てしまった。


突然身体が乱暴に揺すられ意味不明の怒鳴り声が耳に響く。


何事かと頭を上げ周りを見渡した俺の目に映ったのは、湖のような所で大の字でお湯に浮かんでいる俺を乱暴に揺すりながら何事か怒鳴っている外国人の男たちの姿だった。


翌日の新聞の片隅に、ヨーロッパの着衣入浴が義務づけられている温泉湖で素っ裸で入浴していた日本人が、地元警察に逮捕されたという記事が小さく載っていた。







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