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世界を一つにするフレアの野望

 俺達は満月の夜を越えて、人々の事をメモリーブラッドで分かった事があった。


 それはみんな俺達に忠誠を誓っている事が分かった。


 でも中には不服な者もいた。


 でもそれはそれで仕方の無いことだと思っている。


 だって人間だから。


 人間は甘えやずるさを抱え込んだ生き物だ。


 それは吸血鬼も同じ事なのかもしれない。


 人間の一生は儚い。


 それは俺の仲間だったリサやリディアにアルが教えてくれた事だ。


 男達には槍を持たせて、俺は狩りに行く。


 フレアは女性だから、女達が出来る事を指示している。


 そうやって人間達と生きて行くしかないと俺達は思っている。


「鹿やイノシシ、に一角ウサギに、熊やオオカミ達を狩るんだ。みんな俺に続け」


「「「「「「ハハッ」」」」」」


 そう言って村人達は弓や槍を持って、狩りをする。


 フレアの方は女性が出来る、作物の苗を植えている。


 そうしながら、俺達は最高に幸せな毎日を送っている。




 ★



 

 しかしその平和も長くは続かない感じになってきた。


 隣の村が俺達村人に攻撃をしに来たのだ。


「ダイン様フレア様、隣の村が襲ってきます。我々はどうすれば良いのか!?」


 するとフレアが、


「争いは良くない、とにかく隣の村と話を付けてくる」


 隣村の大勢の者が俺達と村人達に襲いかかってくる。


 するとフレアは、


「隣村の者達よ争うことをするな!!」


 そう言って隣町の人達を動けない魔法を使った。


 それに数百人分の、


「う、動けない」「どうなっているのだ」「体が」


 隣村の者達はフレアの魔法で動けなくされている。


 そしてフレアは言う。


「隣村の者達よ、争う事は止め、話し合おうではないか」


 すると隣村の長が俺達の前に現れた。


「何じゃこのチビ女は!?」


「今度そんな事を言って見ろ!その舌引っこ抜くぞ」


 するとフレアは隣町の長を動けない状態にした。


「か、体が動かない」


「とにかく話し合おうと言っておるのじゃ、隣村の長よ」


「お前達は我々の陣地で狩りをしているそうじゃないか。それはよろしくないんじゃないか!?」


「そんな事いつ決めたのだ?」


「う、うるさい、我々は狩りをされて生き物がいなくなってしまった」


「生き物はうじゃうじゃといるぞ」


「うるさい、とにかく我々の陣地で狩りをするのはお前達万死に値する。者どもかかれ!」


 だが、フレアの魔法でみんな動けなくなってしまっている。


「何やら長老、こやつ等は妙な魔法を使って我々を動けなくさせられています」「長老とにかくこの者の言う通り、話し合って決める方が良いかもしれません」


 俺達を狩ろうとした者達はそう言って長老に言っている。


 するとこちら側の村の人達は、


「こいつら俺達の敵だ!」「みんなでフレア様を守れ!」


「よさぬかお主達、争うことは良くない事じゃ、とにかく我とダインがいる限り、争いと言う事をさせぬ」


「だけれども、こやつ等俺達を殺そうした」「そうです。フレア様、俺達が闘わなくては殺されてしまいます」


「たわけ!何度同じ事を言わせるのじゃ。とにかく争う事は我とダインが許さぬ」


 そう言ってフレアは隣村の長老に話を向けた。


「とにかく隣村の長老よ、とにかく争う事は良くない事じゃ、お主達の言い分も聞いてやる。だから。争うのは止めろ」


 フレアの力で動けなくなった長老は「分かった話し合おう」


 そうしてフレアは人間が動けなくなる魔法を解いたのだった。


 するとみんな動けるようになった。


「とにかく隣村の長老よ、こちらに来い、我々と話し合おうじゃないか」


「そんな事を言って我々の村の者達を皆殺しにして、我々の村の金品や土地などを奪おうと考えているのじゃろう」


「それはお主達が考えていた事なんじゃないか?」


「当然じゃ。山賊がいなくなってこの村に平和がやってきた。でも我々の領地で狩りをするなど言語道断、許すまじきの事じゃ」


「だったら、お主達の村と我らの村を一つにすれば良いんじゃないか!?我々は作物を育てる知恵を持っている。それをお主達にも分けてやろう」


「そんな事を言いながら毒を盛ろうとしているのだろう!?」


「勘ぐり深い奴じゃのう、お主達の村も我らの村も一つになれば何も誰も殺されずに済むのだぞ。それに山賊の長を倒したのは我らじゃ」


「それは誠か?」


 フレアはその証拠を見せるために、山賊の長であったロッジの首を見せた。


「本当に山賊達を倒したのはあなた達だったのですね」


 山賊を倒した事を言うと、隣村の長は俺達に従うこととなった。


 そうだ。俺達は狡い山賊達を殺した。


 でも隣村とこちら側の村を一つにするには時間がかかりそうだ。


「とにかく隣村の長よ、我らにそちら側の村を我々に任せてはくれないか!?」


「そんな事が出来るとでも思ったのか!?お主やはり、わしを差し置いて、わしの村の者達を殺そうとしているのじゃろう」


「それはお主達じゃろう。とにかく我らに任せろ。そうすればこちら側の村とそちら側の村も安泰じゃ」


 この村と隣村の人達を一つにする事か、実に面白いアイディアだ。


 でもお互いの村を和解させるには時間がかかるのは必須だ。


 俺とフレアは隣村に行き、隣村の殺気を感じることが出来た。


 俺は俺達の村の監視をして、フレアは隣村の様子を探りに行った。


 フレアは隣村に畑を作る手段を教えた。


 それにフレアに従う物も増えて来た。


 俺は隣村の者と俺達の村の人達と狩りに出かけることになった。


 でも隣村と俺達の村は槍で殺し合いをする様な事をしている。それを止めるのに少々時間がかかり、死人は出ることはなくなった。


「おい、隣村の住人達よ、俺達の村の者達と喧嘩を押っ始める事は止めろ」


 と言って置いた。


 すると隣村の人が槍を俺に槍を突き刺して来た。


 それをかわして、後頭部に手刀を加えて気絶させた。


「ダイン様此奴の処分はどうします。もちろん、処刑にさせてあげた方が良いんじゃないんですか?」


 一人の住民が言う。


「いや、お前がそいつを背負い、とにかく村に運んで治療をしてやれ」


「どうしてですか?この者は我々の長のダイン様を殺そうとしたのですよ」


「俺は気にしていない。とにかくそやつを村まで運んで行って、手当をしてやれ」


「分かりました」


 そう言って、一人の男性を抱えて俺達は隣村の者達と共に狩りに出かける事になった。


 隣村の人達は狩りが下手で、けが人が大分増えてしまった。


 骨折をした者もいたが、これならフレアの回復魔法で何とかなると思って、みんなで力を合わせてけが人と狩りをした獲物を持って帰ることにした。


 本当にこの村と隣村を一つにするのは安易な事じゃない。俺達の村は俺達の考えがあり、隣町は隣町の考えがある。


 それを一つにまとめるのは本当に難儀な事だと思った。


 とにかく争いは良くないと思っている。


 そして数ヶ月が経ち、隣村とも仲良くなれて来た。


 満月の夜に隣村の血を吸って分かった事だが、やはり、全部ではないが、俺達の事を崇拝している者もいるし、そうでないのも、僅かながらにいた。


 とにかく争うことよりも、協力しあう事がベストだと思っている。




 ★




 そして数ヶ月が過ぎた頃だった。


 フレアは言った。


「人間も我ら吸血鬼も愚かな生き物だが、こうして人間達を和解させる事は良いことだと思わないか!?」


「確かにそうだね、何だかこうして村を一つにすることは大変な事だったけれども、何か楽しいよ」


「お主よ、この調子で村をデカくして街を作り、世界を一つにする事は出来ぬじゃろうか?」


「それは凄い考え方だね。どうしたらそんな発想が生まれて来るんだ!?」


「人間達は我らの様な吸血鬼であれば、民を増やす事が出来る。じゃから、こうして少しずつでいい、村を町に変え、そして一国にして、世界を一つにするのじゃ。人間達はおろかじゃがこうして人間達を従えて生きていくのも楽しい物だと思っておる」


「世界を一つにするか!?それは不可能な事なんじゃないか?」


「何を言っておる。人間達が世界中が一つになれば争う事を止め、これから来ようとする、魔族達に立ち向かう事が出来るのかもしれないぞ」


「そうだ。魔族達は俺達の憎しみで復活する。そうすれ魔族が生まれる事はなくなるかもしれない」


「お主良いことを言うな、その通りじゃ、我らが一つになれば、一つの王国が出来そして永遠の平和を約束してくれるかもしれない」


 するとフレアは俺の前で裸になり、俺に迫ってきた。


「我々の子孫を残すためにいつもお主とこうして交尾をしている。しかし吸血鬼の子供は出来にくいな」


「確かに毎晩しているけれども、吸血鬼の子供は作ることは難しいことを知ったよ。それに吸血鬼同士の子供はまだ作ることは出来ない。もしかして吸血鬼同士の子供は出来ないんじゃないか?」


「そんな事はない。とにかくお主は毎日お主の精液を我の腔内に注ぐのじゃ、さすれば、お主と我の子供が出来て来るに違いない。吸血鬼と人間の子供では普通の子供の人間しか生まれない。でも吸血鬼同士の子供は何度もしつこくお主の精液を我の腔内に注いでもなかなか出来ない」


「そうだね。これで何回目だろうね?」


「もう千回はやっているはずじゃがなかなか出来ぬ物じゃな。お主と我の子供、我はもし子供が出来たら、我らの後継者にするのじゃ」


「それは良い考えだけれども。俺達の子供は出来ないな」


「とにかくダインよ。我の腔内にお主の精液を注ぎ続けるのじゃ」


 フレアとの交尾は気持ちの良い物だが、そう毎日、何度も何度も交尾をしていると体に負担がかかる。とにかくフレアも気持ちが良いかもしれないが、俺はかなりの労力を使っている。


 

 ★



 そして数ヶ月が経ち、とうとう俺達の子供がフレアのお腹にやどったのだった。


「のう、お主よ我らの子供が出来たぞ」


「本当か!?」


「我には分かるこれはお主と我の子供じゃ」


「でかしたぞ、フレア」

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