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いざ不屈のダンジョンへ

「とにかく俺達はレベルあげるためにもっと強いモンスターと闘って勝つしかない。


 それで俺達は街の闘技場に足を踏み入れた。


 オーディン襲来以来、闘技場は観客でいっぱいだったが、今は寂れてほとんどの観客がいなくなっている。


 闘技場で最高ランクのモンスターを出して貰うことにした。


 闘技場に現れたモンスターは最上級でも、昨日倒したキングベヒーモスとは一段違い、ただのベヒーモスだった。


 ベヒーモスだったら俺の力だけでも大丈夫だと思っている。

 

 ベヒーモスにエクスカリバーを振るえばベヒーモスなんて楽勝だった。


 それで少なからずの観衆達は興奮して大声を上げていた。


「あのベヒーモスを一瞬で倒してしまうなんて奴らただ者じゃないな」「さすがは勇者ダイン様、お見事です」等など、観衆の声が聞こえる。


 ベヒーモスよりも強いモンスターはいないのか俺が大声を上げて言うと、闘技場の監修が、

「ベヒーモスよりも強いモンスターはいません」


 ベヒーモスよりも強いモンスターがいないのは残念だが、俺達はもっとレベルを上げるために、どこに行けば良いのか分からない。


 それよりもギルドが復活したらしい、依頼はホワイトドラゴンやブルードラゴンの退治でごった返していた。


 とにかく依頼をこなして、行けばお金も貯まるし、良いアイテムが手に入るから一石二鳥かも知れない。


 俺達四人はパーティーを組み、ホワイトドラゴンやブルードラゴンを倒す依頼を受けまくってお金を調達して、アイテムが売られている店へと行った。


 とにかく俺達はギルドで得た報酬で高くて貴重なアイテムを手に入れようと躍起になっていた。


 エリクサーやフェニックスの尾やエーテルとどんどん買いあさった。


 それにリサに魔道書を買ってあげたりして、リサの魔法がもっと強くなれると俺は本気で思った。


 とにかく俺達は街から出ない方が良いと思っている。

 

 それはまたオーディンの様な、最高ランクの敵が現れて街を崩壊させてしまいかねないからだ。


 俺は感じる、オーディンみたいなモンスターがまた現れるんじゃないかと思っている。


 オーディンの首を切り、オーディンはそれでも生きていて、またオーディンがレベルを上げてやってくるんじゃないかと俺は思った。


 リサは俺にレベル関知魔法(ライブラ)を使うと俺のレベルは六十を超していた。


「リサ、本当に俺のレベルがそんなに上がっているのか?」


「うん。ダイン凄い、このレベルだったら、オーディンを倒せるかも知れない」


「いやオーディンはまたやってくるよ。その為に俺達は闘うしかないと思っている。アル、俺の相手になってくれないか?そうすればもっとレベルがアップするかも知れない」


「あたいにはもうあんた達に敵う相手はいないよ。そんなに強いモンスターと闘いたければ、不屈のダンジョンに行くしかないかも知れないな」


「不屈のダンジョン?」


「ああ、あそこは立ち入った者が帰って来なかった奴らや、命そこそこで逃げて来た冒険者もいると言われている」


「じゃあ、リサ、アル、リディア、その不屈のダンジョンに行こう」


「そうだな。今のあたい達のレベルなら不屈のダンジョンも攻略出来るかも知れない。その不屈のダンジョンに行って帰って来ればあたい達はもっとレベルがアップすることが出来るかもしれない」


「じゃあ、早速明日この四人で不屈のダンジョンに行こうよ」


「そうだな、アイテムも充分に買ったし、それに明日の早朝に不屈のダンジョンに向かおう」


 そう言うことで俺達は不屈のダンジョンに向かうことになった。


 アルが言うには不屈のダンジョンにはエクスカリバーよりも強い武器が眠っていると聞いている。


 この破壊力抜群のエクスカリバーよりも強い武器が手に入れば、俺達はまさに鬼に金棒かもしれない。


 でも不屈のダンジョンはその武器を見たことがないと行っている者もいる。


 そう思うと、不安にもなってくるが何かワクワクもしてくる。


 とにかく明日に備えてサポーターのリディアに最高のアイテムを大量に持たせて行こうと思っている。


 夜、リディアのおいしい料理を食べて、眠ろうとしたところ、俺はなぜか眠れなかった。


 外は曇りかかっていて、俺はそっとリサの部屋をのぞき込んでいた。


 リサは今日買った魔道書を見て勉強している。


 本当にこいつは努力家だもんな、それにアルから聞いたがその不屈のダンジョンは(いにしえ)の魔法が眠っていると聞いた。


 それと俺の武器が交われば俺達は本当に最強のパーティーになるだろう。


 そう言えば少し前までは俺達は落ちこぼれ勇者ダインと呼ばれて、リサは落ちこぼれ賢者とさえ罵られバカにされて来た。


 でもフレアが俺を蘇らせてくれて、俺は最強の勇者に生まれ変わり、リサも最強の賢者とさえ呼ばれるようになってきた。


 明日不屈のダンジョンには何があるのか俺は楽しみにしていた。


 とにかく今日はもう遅い、そろそろ眠ろうとしようと思う。


 でもリサは魔法の勉強をしている。


 そこで俺はドジって、扉の音を立ててしまった。


「誰!?」


 とリサは言う。


「ああ、俺だ。夜中に魔法の勉強をしているなんて関心だな!?」


「うん。私はダインの役に立ちたいから、それに私、最強の賢者とさえ歌われるようになったわよ」


「そうだな、俺も最強の勇者とさえ言われている」


「明日は不屈のダンジョンだね」


 俺は不屈のダンジョンに行くのはワクワクしているが、リサは少し不安な感じだった。


「どうしたんだ?リサ、不屈のダンジョンに行くのは怖いのか?」


「うん。ちょっとだけ怖い、あそこアルスロットに聞いたところ、貴族のパーティーでさえも途中で引き返す者や、そのまま帰らぬ人になってしまった人達がいるらしいじゃん。それでダインはそんな不屈のダンジョンに行くのは怖くないの?」


 怖くないの?と聞かれると少しだけ怖い感じがしてくる。でも、俺は、


「俺は楽しみにしているよ。とにかく俺達は最強のパーティーなんだから」


「最強のパーティーかあ」


 目をうつろわせるリサ。


「大丈夫だよ。リサ、俺達なら何でも出来るよ」


「なら、良いんだけれども」


「とにかく俺達はオーディンを倒して、大魔王ルシファーが仮に蘇ったとしても俺達は絶対に勝てる相手だと思っている」


「オーディンは大魔王ルシファーを蘇らせようとしている。ダイン、大魔王ルシファーが蘇って、それからの歴史は皆無になっているみたいよ。もしかしたら大魔王ルシファーはとてつもない力を持っているんじゃないかな?」


「とにかく俺達はそんな奴に負けないように明日、不屈のダンジョンに向かうんじゃないか」


「そうよね、不屈のダンジョンに行き、そのエクスカリバーよりも凄い武器が眠っていて、さらにアルスロットに聞いたところ、最強の魔道書が眠っていると聞いたわ。それさえ見つけられれば、私達にとって鬼に金棒なのかもしれないね」


 ようやくリサはいつもの元気を取り戻してくれた。


 でも俺もリサの言うとおり不安な気持ちもあるんだよな。


 やばい、リサの血を吸いたくなってしまった。


「じゃあ、リサ、勉強も程ほどにして、そろそろ眠れよ」


「うん!」


 とにっこりと笑って俺にその笑顔を見せてくれた。


 危なかった、リサの事を見ていると、無性に血が吸いたくなってくる。


 今日は満月の日ではないのに、満月の夜は一ヶ月に一回やってくる。


 その度に、アルやリサの血を吸ってしまったら、俺は俺でいられなくなってしまう。


 俺もそろそろ眠ろうとしたら、俺の部屋に何か気配を感じる。


「誰だ!」


 そう言って中に入ると、赤い赤い瞳に白い長い髪をなびかせて美しく整った顔立ちに背は小さく、胸は相変わらずにデカく、リサの言うとおり、デカ乳チビ女のフレアが俺の布団の上に座って待っていたような感じだった。


「何だ。お前か!」


「明日不屈のダンジョンに行くらしいね」


「ああ、そうだが、それがどうかしたのか?」


「不屈のダンジョンは我が作ったダンジョンだ」


「お前が作ったダンジョン!?」


「ああ、そうだ。あそこには我が封印した武器ラグナロクがある。そのラグナロクを手にすれば、オーディンはともかく、大魔王ルシファーも倒す事も出来るじゃろう。さらに大魔王ルシファーが恐れている魔道書メテオストライクの魔法もある」


「メテオストライクと言ったら、俺が使える魔法なんじゃないか!?」


「だが、お主のメテオストライクはまだまだ未完成だ、それをあのリサという小娘がマスターしたら大魔王ルシファーも余裕で倒す事も出来るじゃろう」


「じゃあ、一刻も早く不屈のダンジョンに行き、ラグナロクと本物のメテオストライクの魔道書を手にしに行けば良いんだな」


「ああ、お主達に出来るならばな!?」


 そう言ってフレアは風の様に消えて行った。


 フレアは意味深な事を言っていた。俺達に不屈のダンジョンを攻略出来るかどうか、試すような口調で言っていた。


 そろそろ俺も眠り入らなきゃいけないと思っている。




 ★




 そして必然的に朝はやってくる。


 寝ぼけ(まなこ)で鏡を見るとどうやら俺は寝不足の様だ。


 それにリサの方も魔法の勉強をしていて、寝ぼけ(まなこ)だった。


「何、あなた達、あまり睡眠はとれてないみたいだね」


 とアルは俺とリサを叱るように言う。


「今日はあたい達は不屈のダンジョンに向かいに行くのよ、そんな調子で行けるほど不屈のダンジョンは甘くはないわよ」


「「ごめんなさい」」


 俺とリサはシンクロしてアルに謝った。


「リディア、この二人にきつい飲み物を飲ませて目を覚ませてあげなさい」


「はい、アルスロット様」


 そう言ってリディアは俺とリサに何を飲ませるのか分からないが、何かを作っている。


 しばらくして、木のコップに俺とリサに一つずつ渡した。


「お二人とも、これを飲んで下さい」


 飲んでみると、吐き気がもようしてしまうような苦さだった。


「何だ。これ!」


「こんな苦いの初めて!」


「とにかく二人とも、今日は不屈のダンジョンに向かうのだから、もっと緊張感を持ちなさい」


 確かにアルの言うとおりだ。あんな寝不足では不屈のダンジョンに行ったら、ミイラ取りがミイラになってしまう。


 でも、リディアが作ってくれた、苦い薬の様な物を飲んで眠気は吹っ飛んだ。


 とにかくリディアが作ってくれた朝ご飯を食べて俺達は不屈のダンジョンへと向かっていった。

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