吸血鬼モンスターオーディンとの攻防
外に出ると見たことのない巨大なモンスターに跨がりオーディンが乗っていた。
さらにそのモンスターに乗り、街を壊滅させようとして、人々を襲っている。
とにかく人々が襲われている。このままでは街が壊滅してしまう。
俺はアダマンタイトで作られた防具に身を纏い、エクスカリバーを手に、オーディンの所に立ち向かった。
「おい。オーディン!!」
俺がそう叫ぶと、
「お前はあの時の勇者ではないか。まさかこの俺にまた戦いを挑みに来たわけじゃないだろうな?」
「お前が街を壊滅させようとするなら、街の外に出ろ!」
「ほう、そんなに人間やエルフの弱小な奴らが滅びるのを見るのは辛いか?ならばお前の言うとおりにしよう。だが、大魔王ルシファー様が蘇るのはそう遠くはない。大魔王ルシファー様は人間やエルフ達の憎しみによって生み出されるんだからな」
「そんな事はさせない」
するとオークとミノタウロスが束にかかってやってきた。
リサは魔法を詠唱して、そんな雑魚共を一掃した。
リサの魔力がいっそうに強くなっている。
これはきっと賢者の杖と、昨日ブルードラゴンを倒してレベルアップして得た力に違いないと思った。
「そこの魔法使い、それにダイン、お前達がどれだけ強くなっても私や大魔王ルシファー様に敵う相手はいない」
「俺達を舐めるなよ」
「そんなに死に急ぎたいか。ならば場所を変えて私と勝負をしてやろう」
そこでアルが、
「奴が乗っているモンスターはキングベヒーモスだ。奴はあんな危険なモンスターまでも使いこなしてしまうんだ。ダイン君、最初から一気にカタを付けるしかないな」
とアルは言う。
そうして俺は街の外まで走り、オーディンはキングベヒーモスに跨がりながら、ムカつくことに街を蹂躙しながら歩いている。
そして街の外まで行って俺とリサとアルでオーディンと闘う事になった。
「オーディン、最初から飛ばさせて貰うぞ」
俺は思いきりジャンプして、奴が乗っているキングベヒーモスに攻撃を加えた。
片目を潰して致命傷までには至ったが、キングベヒーモスにはこの強さではオーディンを倒す事が出来るだろうか。
キングベヒーモスは片目を潰されて、暴れ回り、オーディンはキングベヒーモスから降りた。
「さあ、キングベヒーモスよ。奴らに私達の力を思い知らせるのだ!」
と言うことでまずはキングベヒーモスを俺達は倒すしかないと思っている。
アルは弓矢を使ってもう一つの目を潰して、キングベヒーモスに両目を潰して、キングベヒーモスは盲目の状態になった。
さすがはアル、その弓矢もきっとアルが丹精込めて作った物だろう。
視界を失ったキングベヒーモスは転げ回り、パニック状態になり、咆哮を繰り返していた。
するとオーディンは、
「この役立たず目が」
そう言ってオーディンは自分の仲間であったキングベヒーモスにグングニルの槍を突き刺し殺してしまった。
「敵ながら何てむごいことを」
リサがキングベヒーモスに同情の気持ちでそう言った。
本当にリサの言うとおりだ。
「そいつはお前の仲間だろ、なぜ殺す」
「使えない者は殺す。それが俺達モンスターなんだ。だが俺はただのモンスターではない」
「じゃあ、お前がモンスターじゃなければ何なんだ?」
「私は二千年を生きる吸血鬼でもあるのだ」
「吸血鬼?お前も吸血鬼なのか?」
「お前もと言うことはダインとやら、お前も吸血鬼の様だな」
「ああ、そうだ、それに俺は二千年前にお前に殺されたと聞いている」
「何と、お前はフレアの存在を知っているのか?」
オーディンはフレアの事を思い出すと、すぐさま怯えている状態に陥った。
「何をそんなに怯えている。お前はフレアに恐れを抱いているのか?」
「くっならば、貴様からぶっ殺してやる」
そう言ってものすごいスピードで俺に立ち向かってきた。
こちらは武器を出していない状態だった。
やばいこのままではやられてしまう。
するとリサが、オーディンに回復の魔法をかけていた。
「くっ、小癪な真似を!!」
そうだ。俺にはリサとアルとリディアの仲間がいる。
相手が俺と同じアンデットだと聞いたら、頭の回転の鋭いリサは咄嗟に弱点を見つけたのだろう。
このまま行けば勝てるかも知れない。
そう言ってオーディンがひるんでいるうちに俺はとどめを刺そうと思って跳躍してオーディンにエクスカリバーを振りかざした。
すると、オーディンは一筋縄では行かず、跳躍した俺にグングニルの槍を俺に突きつけようとしている。
俺はグングニルの槍を振るい経ち、オーディンと小競り合いに至った。
「なかなかやるではないか。ならば私も本気でお前達を殺してやる」
オーディンが槍で俺のエクスカリバーをなぎ払い、オーディンはグングニルの槍を天に向けた。
何をしようとしているか知らないが俺達は最強のパーティーだ。そんな攻撃にやられるほどヤワじゃない。
そう思ってオーディンにエクスカリバーを加えようとすると、オーディンから稲妻がほとばしり、俺はダメージを喰らってしまった。
そんな時頼れる仲間は俺には存在する。
リサが死の魔法を唱えて、俺に回復させる。
それを見ていたオーディンは、
「考えたな、死の魔法をそのような工夫で回復するとは」
「俺達は最強のパーティーだ。決してお前のような慈悲のない奴に負けるわけにはいかないんだよ」
「ならば喰らうが良い」
そう言ってグングニルの槍を俺達に投げつけてきた。
ものすごい早さだったが、俺にはそんな攻撃は通用しない。
俺は咄嗟にシールドの魔法を唱えてグングニルの槍を受け止めようとしたが、グングニルの槍は俺のシールドの魔法を突き破り、グングニルの槍は俺の肩に貫通した。
「ぐっ!」
「さすがに応えただろう、これでお前もおしまいだ」
するとリサが俺に死の魔法を唱えた。
俺は全回復して、リサは続けてオーディンに回復の魔法を唱えた。
するとオーディンはさすがに応えている。
さらに俺はオーディンにエクスカリバーで攻撃を加えた。
奴はもうグングニルの槍はない。そう思ったら、奴の手元にはグングニルの槍を持っていた。
「私を舐めるなよ。お前達覚悟は出来ているだろうな!?今度はこちらから行かせて貰う」
そう言ってグングニルの槍で俺のエクスカリバーを防いだ。
さすがはオーディンと言ったところか一筋縄ではいかない。
「オーディン覚悟しろ」
「それはこちらの台詞だ」
そう言ってオーディンは跳躍してリサの頭上を目がけてグングニルの槍を突き刺そうとした。
リサがやられてしまう。
そう思ってリサの元に行き、奴の攻撃を回避しようとしたが、奴には到底早さでは勝てない。
そうならもっとレベルアップさせて置けば良かった。
すると予想外の展開になった。
リサは魔法を詠唱して、赤い膜の様な物をオーディンがリサをつきさそうとするグングニルの槍を跳ね返した。
「私だって賢者のはしくれよ。こんな攻撃私には通用しないわ」
「貴様等いったい何者だ?」
「俺達は最強のパーティーだ」
リサの予想外の魔法には本当に驚かされる。
リサは俺が知らないうちにどんどん魔法を勉強をしてレベルアップさせてMAGICポイントもアップさせている。
するとアルは弓矢を使いオーディンに放とうとしている。
そのオーディンに放った矢は、オーディンの肩を貫いた。
「ぐわあああああ!!貴様等本当に人間なのか!?」
「俺は人間じゃないが、最強の勇者吸血鬼だ」
そう言ってエクスカリバーを奴の頭上に首を切り裂いた。
「オーディンといえど、首を切られたら、もう身動きはとれないだろう」
とそう思っていたが、オーディンは首無し状態で立ち上がり自分の首を持って逃げて行った。
次こそオーディンが現れたら、俺達は奴を仕留めるしかない。
リサとアルが俺の元へと駆けつけ、
「ダイン大丈夫!?」
リサが俺に心配して言う。
「ああ、俺は大丈夫だ。とにかくみんなとりあえずオーディンを撃退することには成功したが、戦いはこれからかも知れないな」
「またオーディンはあたい達に襲いかかってくるだろう。その為にはあたい達はもっとレベルをアップさせないといけないだろう」
街の人達が俺達に、
「勇者ダイン様。それに賢者のリサ様にアルスロット様、私達を救い下さってありがとうございます」
街の長が町中の民を代表して俺達に賞賛をくれたのであった。
でも俺は、
「とにかくけが人や、死んだ人いたんだろう。大丈夫なのか?」
「大丈夫です、ダイン様、死んだ物にはフェニックスの尾で蘇らせて、けが人にはポーションで回復してありますので」
「それは良かった。とにかくまたオーディンが現れるかも知れない。冒険者達やその他の人達もそれに備えて闘うしかない」
とにかくこの街は世界中で一番経済が発達した街だ。
この街を崩壊させてしまったら世界中の街や村は崩壊してしまうだろう。
そうならないように俺はいや俺達この町の住人達は俺達と共に闘うしかないと思っている。
今度はどんな手で襲いかかってくるのか分からない。
そう言えばオーディンは言っていたが、人間やエルフの憎しみの感情で大魔王ルシファーは蘇ると聞いていた。
この街はオーディンの攻撃により、人間やエルフその他の人々の憎しみにより、大魔王ルシファーは蘇って来るのかも知れない。
そうならないように、今は人間もエルフもその他の種族も一つになるしかないと思っている。
ブルードラゴンやキングベヒーモスが街を蹂躙して行った所をみんなの力で復旧作業に入ろうと俺達は思っている。
それで俺達、リサやリディアやアルが出来ることはとにかくレベルをアップさせるしかないと思っている。
俺達はとにかく強くなくてはならないと思っている。
俺には分かる、今度オーディンが現れた時にはさらに強くなって蘇ってくるのだろう。
それに対抗出来るように俺達はもっともっと強くならないといけない。
だから俺達は街の闘技場へと向かっていった。
もっともっと強くなるために。




