大魔王ルシファーが蘇ろうとしている
大魔王眷属の幹部オーディン。俺達が闘っても五分五分の力だった。
農村にいた子供を連れて俺達はアルの工房に行った。
泣き疲れた子供はリサが面倒を見てやって、寝かしつけることが出来た。
それにしてもあのオーディンの強さは半端じゃない。
俺達が最強のパーティーであっても奴に致命傷を与える事は出来なかった。
もし大魔王ルシファーが復活したら俺達は殺されてしまうかも知れない。
とにかく今はギルドに向かい、オーディンが放った強いモンスターがいる場所へと行こうとしたら、街は強いモンスターでパニックになっていた。
街にはブルードラゴンが街を占拠していた。
「そんな、何で街にブルードラゴンがいるの?」
人々はみんな混乱していた。
中にはパーティーを組んでいる冒険者達が立ち向かっているがなすすべもなくやられてしまっている。
「ダイン君、ブルードラゴンを倒せるのはあたい達しかいないわ。とにかくブルードラゴンを倒すのよ」
ブルードラゴンは口から凍てつく氷放ち、人々に被害を加えている。
俺はエクスカリバーにホーリーブレードをかけて、ブルードラゴンに立ち向かう。
ブルードラゴンは空を飛ぶため、俺はリサの空中魔法をかけて貰ってブルードラゴンに立ち向かった。
「行くぞ」
そう言ってブルードラゴンに立ち向かって、ブルードラゴンの首元を絶ちきった。
するとブルードラゴンは首を切られた事に空中から落下していった。
俺達以外の冒険者は言う。
「あいつは落ちこぼれ勇者ダインじゃないか!」「何であんな奴があの最強を誇るブルードラゴンに立ち向かう事が出来るのか?」
みんな口々に俺達の事を言っている。
そうだよ。俺は落ちこぼれだった勇者ダインだ。でも今は落ちこぼれの勇者ダインじゃない。俺達は最強の力を得たパーティーだ。
とりあえず、街に蔓延るブルードラゴンを倒すところを俺達の事を落ちこぼれと言うことを撤回して貰いたいと思っている。
俺は最強の勇者ダインだ。それに最強の賢者に、最強の鍛冶師まで付いている。
それよりも街にもモンスターが現れるなんていったいどういう事なのだろう?
やはり大魔王ルシファーが蘇ることに何か関係があるのだろうか?
すると街に、どんどんモンスターの数が現れている。
街に蔓延るモンスターはブルードラゴンだけではなかった。
ゴブリンやオークなど、下級のモンスターが街の人を襲っている。
それには他の冒険者が対応している。
だがブルードラゴンを倒したらゴブリンやオーク達は退散しようとしている。
とにかく退散してくれるなら良いだろう。無益な殺生はしたくないと俺は思っている。
俺が地上に戻ると、街の人に感謝をされていた。
「本当にありがとうございます」「まさか落ちこぼれ勇者のお前がここまでやるとはな」
とりあえず俺達はギルドに向かったのだが、ギルドも、モンスターの手により、潰されていた。
もう街にモンスターが現れた事にもうむちゃくちゃになっていた。
冒険者達も、その上をさらに行く貴族の冒険者も、もう冒険をしている余裕などないと言っている。
それもそうだろう。もう街は壊されてしまっているのだから。
これからは俺達はギルドに頼るのではなく、自分達でモンスターを刈り取るしかない。
とりあえずブルードラゴンを倒して俺達はとりあえず落ち着いて、アルの工房で一息つくのだった。
リディアが俺達に食事をもたらしてくれた。
「本当にリディアの料理はおいしいな」
「ダイン、そんな暢気な事は言っていられないよ。街にブルードラゴンが現れるなんて、尋常の沙汰ではないと思うよ」
「確かにそうだな。ブルードラゴンを倒せる者は俺達しかいないんだもんな」
街の門番には強力なモンスターを撃退しているのだが、それもブルードラゴンの力により突破させてしまったのだろう。
この街も危険に犯されている。俺達の安息の地はどこにあるのだろう。
とにかく油断しないように、俺達は行くしかないと思っている。
それは他の冒険者もそうだろう。他の冒険者は、ブルードラゴンを倒すほどの強者はいないと見た。それに貴族の冒険者でさえ、ブルードラゴンに立ち向かう事すら出来ない。
ドラゴンは最上級のモンスターだ。
本当に強いパーティーでないと倒せないと思う。
そのドラゴンが街を襲う何てあり得ないと思っている。
本当に大魔王ルシファーが蘇ろうとしているのか!?
もし俺達の前に大魔王ルシファーが蘇ったら、いくら俺達が最強だとしてもひとたまりもないのかもしれない。
だが、負ける訳にはいかない。
俺とリサの孤児院も強力なモンスターにみんな殺されてしまった。
本当にモンスターが許せないと思っている。
あのオーディンと言う魔王の幹部はただ者ではなかった。
あれ以上のモンスターが現れたら、俺達はひとたまりもないと思っている。
俺達はもし大魔王ルシファーが蘇ったらひとたまりもない。
それはそうと、フレアが言っていたが、俺とフレアが力を組めば、大魔王ルシファーを倒すことが出来ると言っている。
そう言えばフレアとは満月の夜に吸血鬼としての本能がむき出しになり誰かの血を吸いたくなってしまうことを告げられて以来会っていない。
フレアはどこに行ってしまったのだろう。
大魔王ルシファーを倒すには彼女の力も必要になってくるのかも知れない。
そして夜、なすすべもなく俺達は眠りについていたが、いつ強力なモンスターが現れるか分からないので、気を抜かずに眠っている。
俺は夜目覚めて、リサの様子を見に行った。
リサは農村で独りぼっちで泣いていた。女の子を母親の様な感じで共に目を閉じて眠っている。
それにリサは何と無防備なのか?パンツ丸出しになって眠っていた。
まあ、いつもの事だが、子供に対しての母性に俺は何かリサに対して欲情と共に、リサの血を吸いたい気持ちに陥ってしまいそうだった。
そうならないように、俺はリサの部屋を後にして、夜風に当たりたいと思って外に出た。
外の街はもうむちゃくちゃな状態だった。
そんな時に現れたのがフレアだった。
「フレア、お前!」
「どうやら満月の夜に仲間達にフォローされて血を吸い尽くす事はなかったようだな」
フレアの言葉と態度には満月の夜に仲間達の血を吸って殺してしまえば良いと言うような感じだった。
「フレア、お前の言うようにはならないぞ。俺は確かに吸血鬼として生まれ変わり、最強の力を得ることに対してはフレアに感謝しているよ。でも俺はお前と伴侶になるつもりはない。それに、今は大魔王の幹部のオーディンに苦戦している。だからそれどころではない」
「あのオーディンを倒す事が出来なかったら、大魔王ルシファーには勝てない。でもお主と我が組めば、オーディンはおろか、大魔王ルシファーを倒す事が出来る」
「何を根拠にそんな事を言っているんだ。オーディンの強さは半端じゃなかった。お前はどれほどの強さを持っているんだ?」
するとフレアは目にも映らない程の早さで俺にホーリーブレードを首元に止まった。
「我のレベルとお主のレベルはもう比較にならないほどの物だ。そのようでは前世と同じようにオーディンにまた殺されてしまうぞ。だから考え直せ、我と組み、我の血を吸いさらに強くなれるぞ」
「もう、あんたの血は吸わない。とにかくオーディンと大魔王ルシファーは俺とリサとアルで倒す事にする」
「止めても無駄の様じゃな。ならば好きにせい、お主達が殺されれば、我はこの世を好きにする事が出来る」
「そうはさせないよ」
そう言って俺はフレアにポーションを投げつけた。
ポーションは見事にフレアに的中して、俺と同じアンデットのフレアにダメージを与える事が出来た。
「くっなかなかやるではないか」
そう言ってフレアは死の神を呼び、自分に死の魔法を唱えた。
いつ見ても死の神はフレアの様に幼い顔立ちでかわいらしい姿をしている。
その死の神は黒い外套に死神の釜を持ち、目はフレアのように赤く赤くそして髪は真っ白だった。
フレアは回復して俺に反撃を加えると思ったが、そうすることはなく闇の彼方へと消えて行った。
人間やエルフの寿命は大抵八十だが、我々フレアと俺は二千年の時を生きることが出来る。
もしこのまま時が経ち、リサがいなくなったら、俺は独りぼっちになってしまう。
そうなったら俺はどうすれば良いのか分からなかった。
その事を考え出すと俺は無性に怖くなってきた。
でも今はオーディンや大魔王ルシファーを倒す事に専念するしかない。
俺の前世はフレアの伴侶であり、オーディンに殺されたと聞いた。
さらに言うと、オーディンに勝てないなら大魔王ルシファーに敵う事は出来ないと言っていた。
だから、オーディンを倒して、大魔王ルシファーを復活させないようにするしかない。
俺は街の外に出て、特訓をしていた。
とにかくオーディンを倒さなくてはならない。
あの素早い、オーディンのグングニルの槍を防ぐしかないと思っている。
とにかく俺はもっとレベルを上げないと行けないと思っている。
レベルを上げるには、もっと強力なモンスターを倒して、もっともっと強くなりたいと思っている。
そろそろ俺も眠くなってきた。
そう言うことで俺は明日、またキーレンド山に向かい、数々のモンスターを倒しまくってレベルをガンガンあげてやると思っている。
★
太陽の光に照らされて俺はアルの工房で目覚めた。
体を起こすと、一時間しか眠っていないのにかなりの眠りに入ったことが分かる。
それよりも今日も俺とリサとリディアとアルでキーレンド山に向かうことを言おうとしたが、そんな時、凄い咆哮が聞こえてきた。
この咆哮はきっと強いモンスターが現れたのだと分かった。
「ダイン!!」
リサが俺の名前を呼ぶ。
リサは昨日とは一転して、アルに作って貰ったブルードラゴンの衣を羽織り、賢者の杖を持っていた。
さらにリディアとアルが現れて、早速モンスターを倒すことにした。




