大魔王ルシファーの幹部オーディンの猛攻
俺達はホワイトドラゴンを討伐させるために、とある農村に行くことにした。
ここは以前は畑を荒らすスライムが出没していたところだが、今では強敵のホワイトドラゴンが出没しているらしい。
それでギルドに行ってホワイトドラゴンを討伐をする事になった。
そしてその農村に行くと親を亡くして涙を流している怪我を負った子供に遭遇した。
とりあえずその子を俺達が育った孤児院につれて行くことになった。
「感じるわ。強いモンスターのホワイトドラゴンの気が」
アルは緊張している。
でも俺はアルに作って貰ったエクスカリバーでそのホワイトドラゴンを倒そうとしている。
「ホワイトドラゴンはどこにいるんだ!」
すると上空からホワイトドラゴンが俺達に向かってやってきた。
「きるるるるるる」
と咆哮して、俺達に威嚇をしている。
本当は俺達はホワイトドラゴンを倒すような力は持ち合わせていなかった。
これも俺が最強になったのはフレアとアルのおかげかもしれない。
ホワイトドラゴンが現れて、強い吹雪を発してきた。
「くっ!?」
さすがにホワイトドラゴンの吹雪はアダマンタイトの鎧を着ていてもダメージは喰らう。
リサもアルもホワイトドラゴンの攻撃に屈していた。
俺はホワイトドラゴンに攻撃を加えようとしたが、攻撃をしようとしたら、ホワイトドラゴンは俺の攻撃を恐れたのか、空に再び、舞い上がってしまった。
「ダメだ!ホワイトドラゴンは空を飛ぶ、俺達にとって空は飛べないので、ホワイトドラゴンの方が有利かもしれない」
そんな時だった。
リサが「ダイン、空中魔法をあなたに唱えるわ。そうすればホワイトドラゴンが空を飛んでいても、攻撃を加える事が出来るわ」
そう言ってリサは俺に空中魔法を唱えたのだった。
すると空を飛べるようになった。
よしこれなら行ける。
そう言って空を舞い、ホワイトドラゴンに向かってエクスカリバーにホーリーセイバーをかけた攻撃をホワイトドラゴンに仕掛けた。
ホワイトドラゴンにエクスカリバーを振りかざすと、ホワイトドラゴンは真っ二つに割れて、ホワイトドラゴンを倒す事に成功した。
俺は地上に降りて、自分の力が恐ろしくなってきた。
あの最強クラスのモンスターホワイトドラゴンを一撃でやっつけてしまうなんて凄いと俺は自画自賛だった。
「これがエクスカリバーとホーリーセイバーの二つの力が混ざった力なのか」
「そうだよ、ダイン君、君は最強の力を手にしたんだよ」
アルの言うとおり、俺は最強の力を得ることになった。
この事によって俺はホワイトドラゴンを倒して、舞い上がってしまった。
それよりもこの地にホワイトドラゴンが出没して村や集落は廃村と化していた。
村人達はどこに行ってしまったのだろう。
それに先ほど、親とはぐれてしまった子供を見て、俺はその子を見捨てる訳にはいかなかった。
「ねえ、僕、お姉ちゃん達と一緒に来ない?」
「パパとママはあの白いモンスターに殺されてしまった」
そう良って男の子は泣いてしまった。
「泣かないの」
そう言ってリサは男の子を抱きしめたのだった。
すると男の子はリサの胸で泣いてしまった。
本当にフレアの言うとおり、大魔王ルシファーは蘇ろうとしているのだろうか?
この集落にホワイトドラゴンが出没するなんて本当はあり得ない話なのだが、いったい何が起こっているのか?
大魔王ルシファーはどれほど恐ろしい魔王なのか今の俺には分からなかった。
とにかくホワイトドラゴンは倒したのだ。
きっとギルドに行けば高い報酬が得られるだろう。
そんな時だった。
黒い巨大なトカゲに乗った全身鎧に纏った者が現れた。
「貴様が私のかわいいホワイトドラゴンを倒したのか?」
「ああ、そうだ。お前は何者だ」
「私は大魔王ルシファー様を蘇らせて、この世に混沌の世界を作ろうとしている者だ」
「何だと。お前は大魔王ルシファーを蘇らせようとしているのか?」
「その通りだ。その為にはお前達には消えて貰うぞ」
そう言って黒いトカゲに乗った鎧男が槍を取り出して、俺に攻撃を仕掛けてきた。
俺はそれをエクスカリバーで払った。
「なかなかやるな。お前の名前は何という」
「俺は最強の勇者ダインだ」
「なるほど、確かに最強と言われるだけの器量は持っている。私の名前はオーディン、私のグングニルの槍を払うとは凄い強者と見た、是非私はお前と闘ってみたい」
「上等だ。どこからでもかかってこい」
するとリサは死神の魔法を俺にかけた。
パワーが漲ってくる。
「お前はどうやら吸血鬼の様だな。それにただの吸血鬼ではないな。貴様もしかして、フレアの伴侶か」
「お前はフレアの事を知っているのか?」
「ああ、百年前にフレアの伴侶を殺したのは私だ」
フレアの伴侶を殺したと言うことは俺を殺したことになる。
前世では俺はフレアの伴侶だと言われた記憶が蘇る。
「さあ、その剣で私に全力で応じろ、さもなければお前は私に殺される事になるぞ」
俺はオーディンの言われたとおり、剣を構えてオーディンに立ち向かう。
「そうだ。俺はフレアの伴侶を殺したとき、今のお前ほど強くはなかった。けりを付けてやる」
オーディンは巨大なトカゲに跨がりながら、俺に攻撃を加えてくる。
凄い槍さばきだ。これではやられてしまうかもしれない。
こいつは今まで倒した中でも強い奴だと痛感させられる。
俺は最強の力を手にしたと言うのに、これほどの強さを誇る奴がいるなんて聞いていない。
だったら大魔王ルシファーはどのぐらい強いのか改めさせられる。
凄いオーディンの猛攻に俺には倒せないかもしれない。
でも闘うしか自分を守ることしか出来ない。
するとアルがナイフをトカゲに突き刺した。
するとオーディンはバランスを崩してトカゲから落ちた。
その隙にアルは剣を抜き、トカゲを倒したのだった。
「貴様等ただ者じゃないな!ならばこれを喰らうが良い」
オーディンはグングニルの槍を俺達に突き刺して来たのだった。
俺はエクスカリバーでそのオーディンの槍と闘う事になった。
「オーディンよ。お前はどうして大魔王ルシファーを蘇らせようとしているのだ?」
「そんなの知れたこと、この世を混沌の闇に陥れることが我の望み!」
するとグングニルの槍を俺に凄まじいスピードで付いてくる。
さすがに最強の力を手にした俺でも、こいつには手こずるばかりであった。
そんな時、アルも参戦した。
「こちらは二対一だ。あたい達を殺そうとしても、あんたには分が悪いんじゃないか?」
そこで賢者のリサが、
「二対一じゃないわ。私の事を忘れては困るわ」
そう言ってリサは俊敏な魔法を俺とアルに唱えたのだった。
その事により俺とアルは俊敏になり、攻撃回数が増えたのだった。
これならオーディンも倒せるかも知れない。
「何だ、貴様等、この様な俊敏になれる魔法を使う者がいるなんて・・・」
「俺達は最強のパーティーだ、だからお前なんかに負けはしないんだよ」
「ならばこちらも本気で行こう」
このオーディンとやらは本気を出していなかったのか?
こいつは今までの高等なモンスターとは違う。
さすがは前世の俺を倒したことのある者だと感じた。
「俺達は負けるわけにはいかないんだーーー!!」
そう叫び、俺は思いきりエクスカリバーを振るい、オーディンの槍を振り払った。
「さあ、観念しろ、これでお前ももう終わりだ」
「フン、今日の所は退散させて貰う。大魔王ルシファー様を蘇らせるのはお前達を倒さなければいけない事が充分に分かった」
そう言ってオーディンはグングニルの槍を捨て、消えていった。
「ダイン君。大魔王の幹部の力でさえ、これほどの力だと言うことは、大魔王ルシファーはものすごい力を持った者だと言える。今のあたい達には大魔王ルシファーに敵うことは出来ないのかも知れない」
「確かにそうかも知れないが大魔王ルシファーを倒すにはもっとレベルを上げるしかないのかも知れないね」
「とりあえず今日の所はホワイトドラゴンを倒した事だけでも、ギルドでお金が入るわ」
「お金だけでは大魔王ルシファーに敵うと思うか?」
「とにかく最善の事はあたいは尽くすつもりだよ」
そこでリサが、
「賢者の私の力もあることを忘れないでね。ダインにアルさん」
そうだ。みんなの力があればとりあえず、大魔王の幹部のオーディンに致命的なダメージを喰らわせる事が出来たのだ。だから僕達は誇っても良いのかも知れない。
とりあえず俺達はギルドに戻って、ホワイトドラゴンを倒したことに大量のお金を手にする事が出来た。
お金を貰っても、俺達は今のままでは大魔王ルシファーに敵うことすら出来ないのかも知れない。いや出来ない。
だから、大魔王を復活させてはいけない。
俺は最強の力を手にしても、大魔王の幹部のオーディンに敵う事すら出来なかったのだ。
聞けば俺の前世はあのオーディンに殺されてしまったと聞いている。
とにかく俺は負けるわけにはいかない。
それよりも農村で泣きじゃくっていた子を俺とリサが育った孤児院に預ける事にした。
孤児院に向かうと、孤児院の建物は壊されていた。
「あれ、孤児院は?」
壊された孤児院に施設長の人が殺されていた。
俺達は許せない気持ちでいっぱいだった。
どうして孤児院の子供達までの命を凄まじいモンスターにやられてしまったのか?
俺達が討伐をするのはまずはオーディンではなくこの近辺に住むモンスターだと思った。
「酷いよダイン。私達の孤児院まで壊されてしまうなんて。それに子供達は魔物に食べられてしまったみたいじゃない」
「・・・」
俺はなすすべもなく、目を閉じたのだった。
とにかくレベルの低かったモンスターしか現れない所に強いモンスターが現れて大変な時が来たのだと分かった。だからそんなモンスターを倒して平和な環境を取り戻すしかないと思った。
また魔王の幹部のオーディンが現れたら、今度こそ息の根を止めてやると思っている。




