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真マジェスト魔神伝説~魔神雷武と竜巫女~  作者: 黒羽冥


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シーン9覚醒。

俺達の前に立ち塞がる氷の女神アイスタイガー。

するとやつは氷の微笑のまま……語りかけてくる。


『我が宝を奪おうとする存在……………断罪せよ……断罪せよ………………………。』


それはあの背後に見える氷河とかいう神器を護る守護獣に従い突き進むかのような存在。


『おい……あれが『神器』を護る守護獣なのだろうな?』

『どうやらそのようです…………だけれども先程の獣だった時とは比べ物にならないくらいの力を感じる。』


俺の言葉にそう返すロン。

だがそんなロンに異変が起こり始める。


『うぐっ…………そう声を上げ片膝をつくロン。』

『ロン様!!???』


心配そうにロンの顔を覗き込むルキ。


『だ、大丈夫だ……………………この私を相手にしようとしてるんだ………これくらいのハンデがあってちょうどいいだろう。』


そして、勝手にそんな二人を庇うように前に立っていた俺がいた。


『ふん………ルキを庇い守ってくれた事には感謝しよう……………だがな……ルキには守ってやる存在の俺様がいるんだ……………お前はそこで大人しくしてるのだな。』

『お兄ちゃん!?でもあの敵は危険よ……………いくらお兄ちゃんが強いって言っても…………。』


ルキは目を潤ませながらそう訴えてくる。

俺はルキのそのお願いするような甘えた表情にめちゃめちゃ弱かったのだ。

するとアホ猫が俺の頭上で声を上げる。


『何をお前は顔を赤くしてるのだ?』

『う、うるせえぞアホ猫!!!???』

『やれやれ…………そんなゆったりと話している暇は…………』


するとアホ猫が剣を抜く。

次の瞬間。

氷の女神が両手を広げる。

そして凍てつく吹雪がその手から放たれる。


『きゃっ!!??』

『うわっ!?』


ルキとロン目掛け吹雪が発せられ二人の視界が奪われる。

俺が目を凝らし見るとそこには数本の氷の槍を形成するアイスタイガー。


『やばい!!ルキ!!今行く!!!!!』


俺が飛び出すと目の前にはアホ猫が剣を構え立っていた。


『アホ猫……………………………』

『ふぅ…………いい加減その呼び方はやめるがいい………聖騎士……にゃいんはると………これが僕の…本当の……名だ。』


そういい飛び出すアホ猫………いや………にゃいんはると。


『うおおおーーーーーーーーーーっ!!!聖剣ニャットカリバー………今こそ力を示すのだ。』


そして奴が剣を振るった瞬間。

パリパリパリンっと氷の槍は粉々に砕かれ落ちていった。


『凄い…………にゃいんはるとか。』

『ええ………ロン様……フェリスちゃん………いえ……聖騎士にゃいんはると様……………本当に凄いですわ…………。』


たしかにロンにアホ猫…………こいつらはルキを守る為に中々いい働きをしてくれていた。

するとロンもまた立ち上がる。


『私も、にゃいんはるとに負けてる訳にはいかないな………そろそろ僕の力も解放していかなければ…………先程のアイスタイガーなら一人でも何とかなったが………覚醒してしまった今の奴は皆でかからなければ……………。』


するとロンもまたその力を解放していく。

奴の背後に見えるキュウビ。

一本一本の尾は先程とは違い炎を纏わせている。


『ロン様。』

『それがお前の真の力なのか。』


ルキが驚く中……俺はロンにそう問いかけていた。


『ええ……実は私はこの力まで解放してしまうと力を制御するのが難しいのです………ですが私は竜族の長老である竜元りゅうげん様より『ルキ』さんの事を任されたのです……そしてひいては世界の為に例えこの存在が再び深い眠りにつこうとも……私の真の力を…使うと約束しました。』

『ロン様!?』

『お前………眠りにつくとはどういう事なのだ!?』


俺は問いかける。

だがロンはニヤリと笑みを浮かべる。


『ルキさん………竜族の竜の巫女が予言をきいた………古より竜の巫女が耳にするその言葉は世界の運命だと言われてきました………よって世界の神器に関わる者達はそれを防ぐべく動き出したのです……この私もしかり………ここから貴女方は世界の為に運命を……未来を変える為に動くのです。』


そう言い放ったロンの身体は完全に九尾の狐へと変化していた。

するとアイスタイガーの姿もまたその姿を完璧なものへと変化させていた。

そして二つの巨大な力激突する。


『はあああああーーーーーーーーーーーっ。』

『九尾………フレアーズテイル。』


九尾の九つの尾が九つの巨大な炎を発し……そして。

炎はアイスタイガーの全身を包み込む。


そして。


ごおおおおおーーーーーーーーーーーっとアイスタイガーの全身は炎に巻かれ……消え去っていったんだ。

お読みくださりありがとうございました。

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