シーン8真なる力、アイスタイガー。
ルキ達の力で巨大な扉が光り出す。
それは激しく、眩い光を放つ!!
『おおっ!?』
『これがこの仙境…………仙界への入り口への入り口か。』
フェリスに続き俺も驚きの声を上げていたのだ。
するとロンが口を開く。
『ええ……………この扉を開くには巫女様の力がどうしても必要だったのです………なので実際ここまでしかこの私も来れてませんでしたのでね……ここから先は私も未知の世界……でも安心してください………ルキさんはこの私がついていますから。』
『はあああ!?俺様がいれば大丈夫なのだ!!』
俺はつい大声を上げてしまう。
すると扉はゴゴゴと轟音を響かせ更に開いていく。
中からは濃い霧が溢れ出し、俺達の視界をどんどん遮っていく。
『これは……………………!?』
『どれだけ深い霧なの!?でも………ここは私が…………』
ロンの声にルキは見構えると次第に変化していくルキの身体。
だが、いつも見てきたルキの姿。
そう…………………ルキのドラゴンの力は。
ルキの周囲には風が渦巻いてくるかのような小さな竜巻が発生する。
『ロンさん……………私のドラゴンの力は…………風…………なのです。』
ルキがそういった瞬間…………ゴーーーーーーーーーーーーーーーっと激しく吹き荒れる風。
そう……………確かのあいつは炎も吐き出せるが本当に特化した力は。
『おお……ルキさん………実に素晴らしい力です…………どうやら貴女は………あの『神器』を手にするのに相応しい。』
するとルキの巻き起こす風は更に広がり…………そして………。
『おおおおおっ!!???さすが………です。』
ロンの言葉…………それはルキの力を見……そして…………その力に関心したようだ。
そしてルキが呟く。
『さあ霧よ……………退け………そして………消えて。』
ゴオオオオオーーーーーーーーーーッという轟音と共に発生したのは竜巻だった。
すると竜巻は周囲の霧を巻き込んでいく。
やがて俺達の視界から霧が消え去っていった。
ルキの手から発生させたその力はとてつもないものだった。
まあ俺の力からすればまだまだだが………ルキは我が妹であり竜人族の一人…………これくらいの力はあって当然なのだ。
『ふぅ…………霧は消え去りました…………だけれどここは仙界………………ここからまた何が待ってるか分かりません……あの神殿まで気を抜かず行きましょう。』
そう声をあげるロン。
そして俺達一行は更に先を目指す。
◇
◇
◇
すると目の前に広がる湖。
そしてその中心には氷の塔がそびえ立っていた。
『これは………………………。』
『なんて幻想的なのでしょう…………………。』
ロンもルキもその光景を目にし感嘆の声を上げる。
その時。
俺達の脳裏に語りかけてくる声。
『よくぞここまで辿りついたな。』
それはこれまで聞き覚えのない者の声だった。
『誰だ!?』
俺がそう問いかける。
するとまた聞こえてくる先程の声。
『我が名は氷河………神器の守護獣の一人……………………我が力である氷虎の真の力と戦い………勝利してみせよ……さすれば、そなたらの欲する神器はその手に届くであろう。』
そう聞こえた声。
次の瞬間。
この地が一瞬で凍りつく。
先程まで水の波が発していた湖の湖面………そしてその力は大地に広がり全てを凍てつかせる。
『何っ!?くそっ!!!凍りつくスピードが先程のアイスタイガーよりも数段早い!!??』
俺が飛び上がる。
すると隣にはルキを抱き抱えながら飛び上がっていたロンがいた。
『お前…………………その足。』
『ロン様!!!???』
『二人とも大丈夫だ………俺はキュウビ…………これくらいの氷などどうって事は無い。』
余裕を見せるロンだったが………そうでもない事に気がつく俺。
『ちっ……………………ここからはまた俺がいこう………あの者なら先程大量に倒したのだ………こいつだとて同じようなものだろう。』
そう言い放った俺だったが…………。
この冷気は先程より数段上だった。
このままでは俺達は声の方へ目を向ける俺。
すると空の雲の隙間から何かが舞い降りてくる。
そう…………………それはあの氷虎であろう気配を感じる………氷の女神の様な姿を見せる精霊。
『あれが………………………。』
『氷の精霊氷虎のレベルアップした存在……。』
『氷の女神…………………アイスタイガー。』
そんな神の力を持つであろう精霊が俺達の前にその氷の微笑を浮かべ。
宙に浮きこちらを見ていたのだった。
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◇
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