シーン52聖獣の声。
『私達は。』
ルキがこれまでの経緯を説明をしてくれる。
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すると涙を流しながら聞いていたゴリさん。
『おお……そうか……そうか……頑張って来たんだなあアンタ。』
以外に涙もろかったゴリさん。
もう涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにするゴリさんは実はいい人だった事を知った。
そして隣にいたスクエルが口を開く。
『事情はわかりました!ですが……ルキ様…………この野獣のような殿方の私を見るそのいやらしい目に私は。』
目を潤ませ声を震わせながら語るスクエル。
そうはいいながらも可愛いこの娘。
『大丈夫です!お兄ちゃんはなんだかんだ優しいですから!!そして私がそんな事をさせないように見張っておきます!ねっ!スクエルちゃん!?』
ルキのその言葉に安心したスクエルちゃん。
するとゴリさんが口を開く。
『ぐすっ、ルキとやら……ならばここからは俺たちが道案内をしよう!聖獣の元へ行くにはこの迷いの森と呼ばれる『大樹の森』の正確なルートを知らなければキリマジャーロの入口に辿り着く事も難しいのだ。』
『ゴリさん……ありがとうございます♡』
満面の笑みでこたえるルキ。
こうして俺達はキリマジャーロ登山道入り口を目指したのだった。
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俺達は深いこの森を行く。
ルキにはフェリスがぬいぐるみのように抱かれながら進む。
そしてスクエルちゃんはイタチをぬいぐるみのように抱きながら道を歩いていく俺達一行。
すると目の前は次第に霧が濃くなり視界が徐々に悪くなってくる。
『この霧がキリマジャーロにいく道を迷わせるのだ……足元も悪いから気をつけ…………んがっ!?』
ゴリさんの言葉……すると彼は、なにかにつまづいたようだ。
『ちょっと!!大丈夫ですか!?』
スクエルちゃんが声を上げる。
『いてて……誰だこんなところに大木を置いたのは!?』
ゴリさんの声が森中に響き渡る。
『アッハッハ!!森の番人ともあろう貴様がツマづくとはな!!……………んげっ!?』
笑ってた俺もまたなにかに足をとられ転倒しそうになる。
『キャッ!!??』
むにゅっと俺の顔は柔らかいなにかに当たる。
これは!?この感覚は!?
目をあげていく俺。
すると再びスクエルと目と目が合う。
『いやあああーーーーーーーーーー!!またあ!!ルキちゃあーーーん!?』
パッチーーーーーーーーーーーーンっと森にこだましたのは俺の頬を叩く音。
そしてじんじんと痛み熱くなる頬。
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プリプリ怒りながら先頭を歩くスクエルちゃん。
彼女の隣にはルキ……その後を行くゴリさん。
俺は一番後ろをついていく。
頬を熱くしながら。
すると後ろを振り返り声をかけてくるフェリスとフェローム。
『お前…………自分の欲求を抑えないとな。』
『もっと自分を鍛えるであります!!』
『うるせえ。』
そして先を進む俺達一行。
だが視界は更に悪くなってくる。
するとゴリさんが口を開く。
『皆…………油断はするな…………やはり視界が悪すぎる………この俺がツマづくほどだ。』
(いや……まずはアンタが気をつけろよ。)
俺は心の中でそう呟いていた。
すると目の前にはついに山の入り口かのような道が見えてくる。
『おおっ!?あれが登山道入り口ってやつか!?』
『お兄ちゃん………そうかも………でも………なんだかさっきより霧が濃くなって来たような気がします。』
ルキの言葉。
しかも、より濃くなった霧。
視界はゼロと言ってもおかしくない状況。
すると突然皆の姿が見えなくなっていた。
気がつくと俺は登山道の入り口に立っていた。
『んん!?ルキ!?どこだ!?』
俺は叫んでいた。
シンっと静まり返った周辺。
辺りからは誰の気配も感じなかった。
『なんだこれは!?皆………消えたのか!?ルキ!!???スクエルちゃん!!?』
俺が叫ぶも誰の声も聞こえなかった。
(これは一体……………………………。)
そう考えていた俺だったが。
ふと誰かの声が俺の脳裏に語りかけてくる。
『キリマジャーロへ立ち居ろうとする者よ………お前の意思を示せ………さすれば我を拝めるであろう。』
『お前は……………聖獣なのか!?』
『我の元へ辿り着いた時…………真実を知れるであろう。』
そういった聖獣。
俺は再び問いかける。
『俺の仲間はどこだ!?ルキは!?スクエルちゃんは!?』
すると、しばしの沈黙の後………声が聞こえてくる。
『それもまた………後に知るであろう。』
『ここを登って頂上まで行けばいいって事だな!?ルキ達になにかあったらタダじゃおかんぞ!?』
『……………………………………。』
『なあ!?わかったのか!?』
俺は会話を続ける。
すると。
『お前は……ワシがせっかくいい所で話を終わらそうとしてるのにいい加減にしろ!さっさと登ってこい!何度も何度もワシに話しかけるな!話を切り上げさせろーーーーーーーーーーーーーっ!?なんなんだお前は一体。』
あ………聖獣がキレた。
俺は苦笑いしながら登山道を歩き出したのだった。
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