シーン46アースドラゴンと魔王。
俺達はアースドラゴンの元へと向かう。
ドワーフ王の計らいでここから更に地下へと移動する俺達。
そこにアースドラゴンは。
ふと俺が目を向けるとバラコンダは視線に気づいたらしい。
『アースドラゴンの気配が強く感じられる……だが反応がおかしい………今は眠ってるかのように静かだ。』
『そうなのか?』
『ああ……だが暴れていない今がチャンスかもしれない。』
俺達はそのまま突き進む。
細い道にはアースドラゴンの存在に恐れをなしたのだろう……何者の魔物も現れなかった。
すると目の前の先には光が見え始め……そして。
俺達は広がる空間………巨大なホールへと出たのだ。
『アレは!?まさか!?』
『アースドラゴン!??』
バラコンダが何かを見つけ駆け寄っていく。
俺達もその後を追う。
するとバラコンダは立ち止まる……そしてその先にはこの地下に倒れていた少年がいたのだ。
『アースドラゴン!!???』
バラコンダは叫び少年を抱き抱え呼びかける。
すると……バラコンダの呼び掛けに気がついたアースドラゴンはうっすらと目を開けていくと彼はフッと微笑み口を開く。
『なんだあ……兄貴………来てくれたのか?』
『アースドラゴン………もう大丈夫だ……俺がいるから。』
『兄貴は心配症だな………あ……あの人達は。』
人型になったアースドラゴンは俺達に気が付きバラコンダに問いかける。
『ああ……お前を助ける為に協力してくれる仲間達だ。』
アースドラゴンはこちらを不安げに見ている。
そこへルキが口を開く。
『アースドラゴンさん………もう大丈夫です………さあこれから共に私達と一緒に元へと戻る方法を探して……魔王からの呪縛である毒を治療しましょう。』
『おお……………。』
アースドラゴンが恍惚の表情でルキを見つめる。
するとその時。
突然アースドラゴンの身体が大きく跳ねる!!!
『グウアアアアアーーーーーーーーーっ!?』
彼の身体は宙に浮き……その姿を変化させていく。
身体はみるみるうちに巨大化していき……やがて巨大なトリケラトプスの身体になっていく。
するとどこからともなく禍々しい声が聞こえてくる。
『クククッ………竜の巫女………ことごとく我の邪魔をしようとする者よ……………………………』
『誰なの!!???』
その声に叫びそう返すルキ。
『我が名は魔王……………ゼルドリス……………せいぜい今のうちに我の邪魔をしておくがいい………だが我は神の存在………絶対神ともなる我が力の前にいつかお前の身体ごと食らってくれる……せいぜいそれまで楽しみに待っておるのだな。』
俺はその言葉に返す。
『おい…………魔王よ…………残念だったな……ルキにはこの俺様………竜王である雷武がついているのだ………お前の野望などこの俺が打ち破ってくれる。』
だが………もう奴の声は聞こえなかった。
きっと俺に恐れをなして逃げ帰ったに違いない。
次の瞬間!!
アースドラゴンはまた魔王の力を得たのだろうか……先程弱っていたとは思えないほどの力を見せる。
ドンッドンッっと激しい地響きを立て四足で立ち尽くしこちらに今にも突進するかのようなアースドラゴン。
『アースドラゴン!!??………くっ………魔王め………さらに弟に毒を!!???』
『ここは……ひとまず彼の意識を奪うことに専念しましょう!!彼は土属性!!私の風なら!!』
ルキはそういうとドラゴンへと変化していく。
緑の肌のドラゴンへと変化するルキ。
その身体には吹きすさぶ風を身に纏っている。
『お兄ちゃん!!サポートをお願い!!』
『おう!!任せろルキ!!!』
ルキはそういうと激しい砂ぼこりを立て天高く舞い上がる!!
『俺もだ!!!竜化!!!!!』
ゴオオオーーーーッと炎を全身に身にまとい俺は飛んだ!!!!!
アースドラゴンは叫び俺に向かって激しく突進してくる!!!
『よし!!そうだ!!こっちだ!!来やがれ!!』
迷わず俺に向かってくるアースドラゴン!!
たしかにやばいがルキに行かなければいい。
すると宙を飛んだルキが滞空する。
『行くよお兄ちゃん!!???』
『おう!!!!』
『ウインドブレス!!!!!』
ごーーーーーーーーーーーーっと放ったルキの暴風………それは周囲の岩なども吹き飛ばしていく…………そしてなんとその激しい暴風はアースドラゴンの身体にも変化をもたらすのだった。
ボロボロと身体の一部一部も崩れる部分もあったのだ。
『おおっ!?凄いぞルキ!!!』
『いや………でもなんなの!?ここまで固くなってるなんて!!?』
するとそこへ飛びかかっていく2人の影が!!!
『任せろであります!!!』
『僕も行く!!!』
『『やあああーーーーーーーーーーっ!?』』
その時。
アースドラゴンの装甲部分の土と岩がボロボロと崩れ落ちる。
『なにっ!?アレは………………………!?』
『どうやら………魔王はアースドラゴンに………』
『なんなんだ?バラコンダ!?』
『ええ………強力な鎧を与えたようです。』
唇を噛み締め………バラコンダはそう語ったのだった。
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