シーン41現れたアースドラゴン。
俺たちはアースドラゴンが荒れ狂うと言われているドワーフ王国を目指して歩く。
案内人のノムタンを先頭にしながら。
俺は気になる事をもう一つたずねる。
『なあ……ノムタン……一つだけ聞いていいか?』
『はい?なあにだにょ?』
俺はどうしても最後に聞きたい事を聞こうとしている…………その欲求がうずうずと湧き上がっていた。
歩きながら問いかけてくるノムタン。
俺は自分の欲求がどうしても抑えきれない。
なあ皆………聞きたいだろう!?
そして俺は読者の代表として問いかける。
『ノムタン……お前のその口髭は………地毛なのか?』
すると先頭を歩いていたノムタンが立ち止まる。
『そうだにょ!と言いたい所だけど………残念ながらつけ髭だにょ。』
残念なのか…………なくて良いではないか。
俺はそう思ったが突っ込まなかった。
すると。
サッとノムタンの目の前を何かが一瞬で通り過ぎる。
『いやあっ!?一体なんなにょ!?』
ノムタンは目に涙を浮かべ騒ぎ立てる。
するとノムタンの視線の先にはノムタンのつけ髭を奪い楽しそうに自分につけて遊んでいる阿呆の姿が二つ。
そう………アホ猫とミリタリーイタチだった。
『おほう!!これは良いぞ!!かっこいいであろう!?』
『師匠!!ナイスであります!!実にかっこいいであります!!!』
そんな二匹を見て驚きで興奮するノムタン。
だがその表情は……………。
髭がなくなったことによって顕になった口元。
その表情は………やはり可愛かったのだ。
すると俺の名を呼ぶものがいた。
『ヘイ!!雷武!!!パーーースっ!!』
思わず、その声に反応してしまう俺の身体!!
俺はそのものに目を向けると飛んできたのはなんとノムタンのつけ髭だったのだ。
ふわふわと飛んでくるつけ髭に俺は思わず手を伸ばしキャッチしようとしたその時。
ノムタンの声に何かが反応したかの様にゴゴゴと足元の大地がグラグラと動き出す。
そう……!!地震が起こりはじめたのだった。
『なにっ!?地震だと!?』
『ひゃあああーーーーーーーーーーーっ!?おひげえええーーーーーーーーーーーっ!?』
涙目でふわふわ浮く髭を追いかけ俺の元へ駆けてくるノムタン!!!
その瞬間俺は髭をキャッチする。
その時!!!!!
俺の目の前に地中からボコボコっと何かが這い出してくる!!!
『アーーーーーース…………ドラゴン!!??』
そう………地中から這い出してきたのは現在ドワーフ王国を襲っていたと噂されていたアースドラゴンだった。
その姿はまるで古代の恐竜のトリケラトプスというものの姿。
アースドラゴンは俺に目を向けるとその目を輝かせる。
襲ってくるのだろうか!?
俺は身構えるとアースドラゴンは前足で地面をかきはじめる。
そう、まるで大地を蹴り出すように。
そして。
ドンっと大地を揺らし蹴り出す!!!
その瞬間俺めがけ突進してくるアースドラゴン!!!
『くっ!!!やるしかねえ!!!』
俺は渾身の力でアースドラゴンに対峙する。
『うおおおおーーーーーーーーーーっ!?』
『お兄ちゃん!!!???』
激しいアースドラゴンの突進!!!!!
その目は赤く輝く。
俺は両手を広げ……………………奴の突進を止めようと構える!!!
するとドーーーーーーーーーーーーーーンっと激しい衝撃が俺の全身に衝撃を与える。
『くっ!!!????これは!!!!!』
俺の身体は奴の体当たりを受け止めるも足が引きずられ後退されられてしまう。
『ぐっ!!!さすが力だけは俺を凌ぐとでもいうのか!!???』
『お兄ちゃん!!!???そのままでは押し切られちゃうよ!!!』
『ルキ……………わ………分かってるさ……………だが………俺も………負ける訳には……………………。』
俺は引きずられながらも全身に力を集中させていく。
するとルキはなにかに気がつく。
『はっ!?もしかしてアースドラゴンのこの攻撃って………ノムタンの感情で動いたの!?』
ルキはそんな事を叫ぶ。
『な…………………なんだと!?』
『だってさっき……………お兄ちゃん達がノムタンのつけ髭で遊び始めてこうなったんだもん。』
考えてみると確かにルキの言うことはあながち間違っていないかもしれない。
だが今はもう遅い。
このままなんとか乗りきらなければ。
『ぐっ!!ぐうううーーーーーーーーーっ。』
俺がフルパワーで奴の身体を持ち上げはじめる。
その時………アースドラゴンが驚いたのか………一瞬力が止まった気がした。
『はあああああーーーーーーーーーーーーっ!?』
俺は一気にアースドラゴンの身体を持ち上げていく!!!!!
ググッと前足が持ち上がろうとする。
そして。
『うりゃあああああーーーーーーーーーーっ!?』
俺はアースドラゴンをぶん投げたのだ。
ズシーーーーーーーーーーーーーンと響き渡る衝撃音。
そして。
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