シーン39ケニージアにて。
俺達はケニージアという街で腹ごしらえをした。
すると何やら辺りが騒がしくなってきた。
一人のヒューマンが叫ぶ。
『うわあああーーーーーーーーーーーっ!?また…………また地竜様がお怒りになられたぞ!!???これは大きな地震がまた起こるかも知れん!!???』
『くそっ!?こないだ被害にあった場所はまだ修復の手もつけてないんだぞ!?一体どうなってるんだ!?』
そう口々に慌ただしく動きまわるヒューマン達。
すると、その中に一人の何者かが走り俺達の脇を通り過ぎようとしたその時。
ズテンっと転んだ何者かがいた。
『うきゃっ!?』
派手に転んで痛がっていたその姿はなんと。
『これは珍しいな……………お前……………ドワーフなのか!?』
俺の言葉に驚き青ざめるドワーフ。
だがそのものは帽子をかぶり茶色の髪に太めの眉………だがその奥に光る眼………そして驚きの表情をしている可愛いドワーフ女子だったのだ。
するとドワーフかと思っていたそいつは首を横に振る。
『わちは精霊ノームだにょ!ドワーフとは仲がいいからこの洋服とか貰ったからきてるにょ。』
『そうか………俺は竜人族の雷武…………そしてこっちが…………。』
『この人は私のお兄ちゃん………そして私も同じく竜人族なの………竜の巫女のルキといいます!ノームちゃんよろしくね!』
『うんうん!よろしくだにょ!』
屈託のない笑顔でそう言ったノームもまた実に可愛らしかった。
俺達が会話をしていたが先程からヒューマン達の焦り逃げる行動の流れは変わらなかった。
『しかしこの地震といい先程からヒューマン達は何から逃げているのだ!?』
するとノームは口を開く。
その表情は陰り悲しげだったのだ。
『実は……………………………………』
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(注)ノームの語尾が聞きづらいかと思われる為……日本語訳。
私達ノームは大地の精霊なのですが……私達と共に大地の精霊である種族……………そうドワーフ達もこのケニージアの大地の地下に巨大な地下都市を作り暮らしているのです。
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私達ノームもまたドワーフ達と協力しあいながらこの地で暮らしているのですが。
私達がこの大地を守る為に遙か昔から崇めていた地竜………アースドラゴン様を祀っておりました。
するとここ数年前……貴方達もご存じの通り。
魔王が覚醒したのです。
そして魔王覚醒で魔力が跳ね上がってしまったのでしょう地竜………………アースドラゴン様はそのお姿を地上に現すようになってしまったのです。
アースドラゴン様は暴れ狂い…………ドワーフ達………そして私達の暮らす地下都市に現れ地震…………災害を起こし、ひとしきり暴れては………また地中へと帰っていく。
そんな事を繰り返すようになってしまいました。
そして今現在では地上まで姿を現すように………今起こっている地震もその予兆になっているのです。
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するとヒューマン達もまたこの恐ろしい事態に叫ぶのだった。
『王だ!!!城へと向かい……そしてアースドラゴン様からの破壊を何としても食い止めてもらおう!!!!!』
『またか…………だが今ではあの王はもうやる気も感じられん!!!この間は我々国民を放置し王族だけが隣りの国まで逃げて行ったではないか!?』
俺はその言葉に胸が締め付けられてしまう。
(なんだと?この国の王は自分国民を捨てて逃げたとでも言うのか!?)
するとノームがうるうるとした目で俺を見ていた。
『おじちゃん………………怒ってるにょ!?』
『ん!?あ、いや………………………怒ってないぞ!!むしろ逆だ………………おじさんが君を守ってやるよ!!』
するとニコッと笑みを見せるノーム。
なんて可愛いんだ。
俺はふと気がつくといつの間にか隣りにはにたあっと気持ち悪い笑みを見せるねことイタチ。
こいつらは放置しよう。
そして気がつくと地震はいつしか収まっていたようだ。
『お………………どうやら地震はおさまったか?』
『もう大丈夫みたいにょ………あ、竜ちゃん達も皆わちと一緒にドワーフ達の所に行って欲しいにょ!』
突然のノームの提案。
俺はルキと目と目を合わせアイコンタクトをとる。
『お兄ちゃん………………もちろん!ノームちゃん達も…………そしてドワーフさん達もきっと困ってるんだもん!私達が行かなきゃね!?』
『ああ…………そうだなルキ!もしかしたら…………いやきっとこの地でまた神器とも出会えるだろうしな。』
俺達はそんな会話をしていた。
だがそんな俺達をどこからか見ていた視線に。
俺達はこの時は、まだ気がついていなかったのだ。
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