シーン33二人の実力。
俺の目の前に立つ二人の影。
その正体はなんと。
猫とイタチがヒューマン化した姿だったのだ。
『お前ら………………………………』
俺が呆然と立ち尽くしていると。
『なんだそのしけたツラは。』
『呆けた顔がますます呆けるであります!!』
そんなセリフを吐くコイツらは………やはり………俺の知る二人だった。
やはりムカつく奴らだ……だが。
『おいおい…………こいつは中々ヤバいやつなんじゃないかであります!!』
『フン………………そうだな………………機械化する事で本来の力に圧倒的な攻撃力と防御力も兼ね備えたようだな。』
すると見ていたルキが声を上げる。
『あれが聖騎士にゃいんはると様とミリタリー様………かっこいいです。』
『本当に………あの二人の正体は王子様なのでしょうか。』
そんな見た目に騙されたルキとサラは語っていた。
何かイラッとした俺はそんな二人に目を向ける。
そして二人はあのケンタウロスと対峙する。
『クククッ………何がでてきたかと思ったらそいつらは精霊か。』
『それはどういう意味だ!?』
フェリスはそう言い放つ。
『笑止……………………あのドラゴンまでがこの俺の相手にならなかったんだぞ………高々、精霊風情が今更俺の前に立ち尽くそうが…意味などないだろうが。』
剣を抜いていくフェリス。
『それはどうかな?僕は剣聖ラインハルト……我が聖剣エクスカリバーの斬れ味試してみるか?』
『小賢しい………なにがエクスカリバーだ…………そんなヒューマン共の空想の武具の名を出したところで……お前は勇者でもあるまい……それもまがい物であろう………そしてそんなひょろひょろの身体でこの俺様に勝とうなどと………十年も二十年も早いわ!!!!!』
俺はフェリスにツッコミたくて仕方がなかった。
お前の名はにゃいんはるとで聖剣の名もニャットカリバーだったではないか。
聖剣ニャットカリバーが青白い光を放ち始める。
『はあああーーーーーーーーーーーーっ!?』
フェリスは剣を構え、勢いよくケンタウロスに斬りかかっていく。
『フン…………甘いわ!!!そんな、か細い剣で何が出来る!!!食らうがいい!!!』
『アローオブザレイン《雨の矢》!!!!!』
ケンタウロスが矢をドドドと激しい音を立て宙へ勢いよく放つ!!!!!
そして矢は宙へと消えたかに見えた。
『なんだそれは………今こそきってやる………うおおおーーーーーーーーーーーっ!!!』
『フン………………あまいな…………今こそ貫かれろ!!!!!』
勢いよく雨のように降り注ぐ矢による激しい雨のような攻撃。
『何っ!?これは!!!???』
俺はそう叫ぶが激痛で一瞬行動が遅れてしまう。
そこに立っていたのはフェロームという軍人だった。
『ここは僕に任せるがいい………戦場の狩人との異名を持つ僕がいる…………お姉さん達……惚れるなよ。』
きらりと歯を輝かせるフェローム。
『『フェローム様…………………………………』』
声を合わせ顔を赤らめるルキとサラ。
訳が分からん。
そしてフェロームは飛び出す。
『フン………何かわかんがただの精霊共に何が出来る!?食らってくたばるがいい。』
そう言い放つケンタウロス。
だがやはり俺たちの頭上から奴の矢が俺たち目掛け勢いよく降ってくる。
『いくぞ……………ガトリングガン…』
ダダダと勢いよく連射するフェロームのガトリングガンからは無数の銃弾が放たれる!!!
それはまるで降り注ぐ矢を撃ち落とすかのように。
『フン…………俺様の矢は機械との融合で更に強度を増してるのだ…………簡単に撃ち落とされるものではないわ。』
『OK……………だがそれは相手が悪かったな………僕はミリタリーの中でもレンジャーという過酷な部隊にいた…………それは様々な問題に対応出来なければならない………お前の武具が例え強化され強度が増してようが…この僕なら……改めてくらえ…………軟化。』
俺に届いた矢。
それはその瞬間………くちゃっと言う音を立てまるでもちのように柔らかくなっていた。
これなら。
『なにっ!?貴様……………何をしやがった!!?』
慌てふためくケンタウロス。
すると、その刹那。
ケンタウロスの目の前には剣を構え迫る剣聖フェリス。
『いくぞ……………聖剣エクスカリバー………我が声に耳を傾け力を示せ…………………………………。』
聖剣エクスカリバーがキラリと煌めく。
『うがっ!?目が!!!!!』
目が光によって眩み大声を上げるケンタウロス。
そして天から舞い降り斬りかかるフェリス。
ズバッ!!!!!
剣はケンタウロスの右腕を斬り。
フェリスは華麗に着地したのだった。
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